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出会いと幸せ

ポケットモンスターブリリアントダイアモンドシャイニングパールが発売され、ポッチャマと共に素晴らしい世界観に没頭している今日この頃。そんな、ポケモンはゲームやアニメを知らない人でも耳にした事がある人がほとんどの人気の作品だ。
いつ頃からポケモンに触れてきたのか、ふと思い返した。

ゲーム好きの従兄弟から貰ったポケットモンスター赤、緑(1998年)が初めてポケモンに触れた瞬間だったと思う。それから、ポケモンカードや指人形などの玩具を集め始めた。当時は、技の効果や相性などがわからずトランセル(ポケモンの名前)のかたくなるという自身の防御力を上げる技のみを使い攻撃をせず戦いに苦戦していた事を覚えている。

ポケモンを好きになっていった記憶に幼稚園の頃、僕の事が好きだった女の子が大のポケモン好きだった事がその理由なのかもしれない。その女の子の自宅に招待された事があり、部屋には、ポケモンのポスターやぬいぐるみなどが一面にあって感動したことやバレンタインにはポケモンの缶ケースに入ったチョコレートを貰い本当にポケモンが好きなんだと伝わった記憶がある。一緒に何のポケモンが好きか言い合いポケモンカードを見せあった。好きなことを話し合う楽しさを知ったのは、この時が初めてかも。

その子は、いつも僕を見つけては話かけて遊んでくれた。
でも、その好意を当時の僕は鬱陶しがっていた。好きだと言ってくれていた事は嬉しかったはずだ。昔は、男の子が女の子と遊ぶとその姿を見た周りの子達から揶揄される傾向があった。それを、恐れていたであろう僕はその子が話しかけても無視をし、そばに来たら走って逃げていた。結果、そんな優しい素敵な子を泣かせてしまった。
一方的な拒絶だったけれどその後、仲直りをして小学校進学の際、通う学校が違うため、それを機にその子との関係は終わった。家が遠く、簡単に会うことが出来なかった。また、会おうねと言葉を交わたのが最後の記憶。
その時、寂しさはなかった。お母さんと一緒に歩いて去って行く後ろ姿を見ながら、また、すぐに会えるだろうと何の気なしに思っていた。

人生で唯一僕を好いてくれた子で、そんな素敵な子の顔も名前も覚えていない。でも、ポケモンが好きで、いつも明るく笑顔で接してくれたその子の事を覚えている。
ポケモンに触れ続けていれば、その子と知らないうちに関わっている日があったのかも知れないし、これから先あるのかも知れない。

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