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女性をエロい目でしか見れなかった あの頃の自分


なぜ、女性をエロい目で見てしまうのかがわからない。
学生時代、女の子とまともに会話ができなかった。
優しくされると心は簡単にゆらいで、僕なんかが優しくされるはずはないんだと警戒心を高めて、自ら距離を置いていた。
下心ばかりで、いやらしい目でしか女性を見れない性欲の強い自分が嫌で、自分の性器を痛めつけたこともあった。
こんなものがあるから、女性や自分に対してまともでいられないんだと。
そんな自分が嫌で仕方なかった。
こんな惨めな気持ちで、相手や自分自身を不快にさせるくらいなら、こんなものいらないと本気で思っていた。
そんな目を向けることしかできなくて、女の子に対して申し訳なかった。話したいけど話せない。話せば嫌な自分がすぐに現れて、それを自覚したくなかった。

男性のよこしまな気持ちは、女性に簡単に伝わる。だから、女の子を傷つけたくなくて、嫌われたくなくて逃げていた。
その度に、自分を卑下してきた。でも、男がエロい目で見ることはおかしいことではなく、男の本能なんだろう。
そんな生物学的な考えで、本当は済ませたくはないし言い訳でしかない。

とにかく1人になって、この現実と向き合わないようにと趣味である漫画を読むことに没頭した。ぼくが生きていたい世界は、全て漫画の中にあったから。
そうして時間を置いて悩んだ末、他人を意識すること、人から好かれようとすることをやめた。
ぼくと仲良くなりたい、ぼくを好きになる人なんていないという前提で、生きることにしたのだ。
それは、とても辛いことように感じるが、下心満載のエロい目でしか見れない自分で生きていくよりは気が楽だった。
好かれようとすればするほど、相手を意識して勝手に好意を抱いて、いらしい目を向ける。
その考えを軸にしてからは、少しは女性と話せるようになった。これで良かったんだと当時のぼくは思った。
今でも、考え方はあまり変わっていない。
自分がやることに対して、周りがどう思っても気にしないようにしている。ただ、他人に迷惑をかけることはないようにしている。
それを、最も恐れていることだから。

とある方の記事で、エロい視線を向ける男性の存在がとても不快だというような文を読んだことがある。その内容に関して思うことは、世の全ての男性がエロい目を向けたくて向けているわけではないということだ。
そんな、性と向き合い悩んでいる人がいることを片隅でいいので心に留めてもらいたい。

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