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まぶいとクラマール

アジアという、柔らかな繋がりの中、
私たちには示し合わせたかのように共通の文化がある。

そんな「同じもの」を意図せず見つけた時、
私はとっても不思議に思って、わくわくする。

私は、そんなことを見つけに地球に来たのかもしれない。

これから書くのは、琉球とティモールの「同じもの」のこと。



まぶいは、琉球の言葉、うちなーぐち。まぶやー、とも言う。
クラマール(Klamar)はティモール島のテトゥン語。

どちらも「魂」を意味する言葉だけど、
どちらも日本語で言う「魂」とは違って、
割と簡単に落っこちたり、どこかへ行っちゃったりするから大変。

でも、ちゃんと戻し方もあるのだ。

まぶいは、驚いたり、転んだりすると落っこちてしまい、
「まぶやー、まぶやー」と唱えながら、
落ちたまぶいを手で掴むようにして体へ戻す。

クラマールは、驚いたり、転んだり、疲れたりすると落っこちるし、
行った先で置いてきぼりになってしまうこともあるんだとか。

だから、遠い場所へ行った時は、一緒に行った人みんなの名前を呼んで、
クラマールが置いてきぼりにされないようにする。

転んだりした時のクラマールの戻し方は、
「〇〇(人の名前)はここにいるよ、帰っておいで」と何度も唱え、
転んだ場所に水を撒くこともある。


まぶいやクラマールが戻れば、元気いっぱい。
もう大丈夫。


さて、他にはどんな「同じもの」があるかなぁ!

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