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殺られたから弱い者に殺りかえす理論

※無料ですが投げ銭があるとsideちゃんの治療費になります(´・ω・`)

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登戸で小学生が襲われました。亡くなった被害者へのご冥福をまず述べさせていただきます。

また意識不明の方の一日も早い回復を願ってやみません。

犯人は自殺したようですが、まず事件を起こした背景がわからないので何も言えません(2018/05/28現在)


犯人は50歳です。

ちらほら「氷河期世代の反撃」みたいな意見を目にしましたが、高卒でバブルに間に合った世代は私は別に考えています。

なので基本2019年現在で45歳以上はちょっと割り引いて考えます。

もちろん大卒で苦労した可能性もありますが、それでも通り魔実行はまったく言語道断であり擁護の余地はまったくありません。


ですが今回は『私たち』と言う複数形一人称で語りたいと思うのです。

私たち就職氷河期世代はロストジェネレーションと呼ばれることがあります。

しかしそれは違います。私たちは失っていません。

そもそも奪われたまま放り投げられたので何も手にしていないのです。

よく「氷河期世代が生活保護になったら20兆円かかる」と言うアレ、

NIRA総合研究開発機構が2008年に、

もう一度

20008年に!

「就職氷河期がこのまま40代になったら」

と試算した額だ。

つまり日本はそのまま10年見なかったことにしたわけだ。震災の前から、原発が爆発するよりも確実な破滅をわかっていて放置した答えが現在。


ものすごい勝手な決めつけですが、noteは社会的に成功された方、もしくは日常生活に苦労しない方が多いと思われる。

なのでピンと来ない方のほうが多いかもしれないのだが、

自分の体験した事ならば、

郵便局の応募(臨時ではないけど配達員)に学年で受かったのは1人だけ。

東京に職を求めた人間は全員行方不明。

帰郷した人間の中、家業以外で職を得た人は知り合いの範囲で1人だけ(それでもお父さんコネ)。

臨時の警備員の仕事に応募すると「若いから」という理由でその場で落とされる。


・・・・もっとあげられますけどnoteのサーバーが爆発してしまうのでやめましょう。


で、最近はさすがに『自己責任論』も減って来たんですが、

「今さら感」

「10年遅い」

と言いうわけです。


ただね、ではこういう時に何かを吼えても為政者には届かない訳です。

「だからデモ!」

もおかしな話なのです。

日本と言う国が気に入らなくて非合法な活動をしていた(している)人間と肩を並べてもダメです。

だって彼らは「組織を維持する事が目的」の左翼ですらない奇形児です。

また「国を憂いているのだ!天誅だ!」

と襲撃してもダメなのです。厳重な警戒に取り押さえられ訴えも届けることができずムショ暮らし。

「選挙に行く!」

これもダメなのです。

だって与党がダメなんでしょう?でも野党に入れられないんでしょう?

そしたら『白票か無投票』しかないんです。

だからそもそも数をどうのこうのしようと有権者が騒いだらもう「愚か」しいことです。

選挙は意志表示です。当選した議員への委託です。

だからこそいないなら選挙に行かないor無効票しかないのです。

「お灸をすえる」でどうなりましたか?

って話です。

私たちは差別を『本人の努力で変えられない事を揶揄すること』と考えています、もちろん

『本人が変えようがないところを逆手に取って権利を主張する卑怯な行為』も恥ずべきことです。

産まれてとにかく勉強しろと受験戦争をした。

社会に出て働け、働く者は食うべからずだと躾けられた。

殴られたしたくさん怒鳴られたけど大人はみんな同じ道を来たんだと思い我慢した。

そして社会に出ようと羽ばたくと空はなかった。

着地する地面に設置してあったマットは大人達が体育館倉庫にしまいこんでしまった。

叩き付けられた。

堕ちたあと通りかかる人は唾を吐きつけて蹴っていった。

結婚もできなかった。金もない。仕事のスキルもない。

若さが無くなり、いよいよ動く身体も軋むようになった。


そのころちょうど「大人にいじめられてかわいそうでちゅね~」と育てられた人間が社会に出てきて

「あら~かわいそうでちゅね~」とたくさん撫でてもらって

「ツマンネ」と仕事を投げ出しても

「社会が悪いでちゅね~」と許している上司が

「おら、おめーらの替わりはなんぼでもいんだよあくしろよ」と腹パンしてくる。

そういう世代が上に訴える力も声もなく、たまりにたまった怒りを

『抵抗できない弱い者』へ向けるのは当然ちゃ当然なのです。

仕事人に依頼するのもゴルゴ13雇うのも金がいります。

復讐したくとも敵は手も足も届かない遥か遠くにいるのです。

まず、そもそもなのですが。

戦後復興を成し遂げたのは戦前世代です。あの当時すでに熟成した大人達。

段階の世代はその成果に乗っただけです。もちろん苦労はしたでしょうが報酬がもらえた。

貧乏しても税金も安かったから結婚して子供が産めた。

バブルを作ったのは戦中世代。

ようは1990年のバブル崩壊頃に40歳だった団塊はただの駒です。

さらにバブル世代はただあの当時のまったくハードル皆無で社会に参加できた有象無象です。


山一証券の廃業を覚えていますか?

「私らが悪いんであって、社員は悪くありませんから」

涙した社長の会見。

あの時の社長、野澤正平氏はもちろん当然真っ白とは言いませんが、

バブル崩壊後みっともなかった大人達の中で唯一責任を果たした男でしょう。(ご存命です)

山一証券が破たんする3か月前に社長になって初めて数々の不正や違法行為を野澤氏は知る。

それでも再建の道を模索したが当時の山一証券はもうどうしようもなかった。

今は違法のにぎり、そしてバブル崩壊で生じた不良債権を飛ばしなどで隠ぺいした。

それらをやった会長や前社長なとは逮捕され実刑を受けたが、野澤氏は尻拭いのためだけに登壇させられ、マスコミの前で全国民へ涙の会見をした。

あの会見のおかげで社員の再雇用は上手くいったという。


だがあの時にやり散らかした大人はだいたい逃げた。

そしてその大人の下で働いていた人間達が選んだ道は

「若者を犠牲にして自分達の雇用・給与・そして年金を確保する」ことだった。


だから見捨てたし、見捨て続けたし、だれかが訴えても無視するしかなかった。

どこかで気がついてアクションを起こしてしまえば大人の責任を認めてしまうから。

だから政府がやった再雇用チャレンジとかそういうのだって使われた税金はわずかだし、本人ではなくなぜか企業に補助金が入って、半年の使用期間が終れば追い出される仕組みだった。


で、今更。

今更再チャレンジって、40過ぎの疲れた人間達が勉強しますか?

勉強してそれを雇いますか?


しませんね。

トヨタのモリゾーが「終身雇用は難しい」と言いましたがあれこそ日本の経営者の姿です。


ようはバブル崩壊後、グローバル化して

『社員は奴隷』という欧米型の形にしたのだがそれが熟成、さらに早々と制度疲労を起こしてきた(外部や海外と提供したのだから吸い取られる額も多くなるわけですから)


でも日本ってちょっと違うんです。ブラック企業に利用されはしましたが、

日本は経営者と社員は本来『家族』ですから。

低い賃金で働いてもらうけど、何かあれば保証人になる、犯罪を犯しても身元引受人になる、独立する時は仕入れ先から資金まで援助する・・・・

だから「気楽なサラリーマンときたもんだ」と謳えたわけです。

むしろ今の若い人よりサボって遊んでたんじゃないでしょうか?

でも欧米の『契約型』だとそうはいきません。

契約中は目的を果たす以外はすべてが拘束です。

そして独立する時の支援など何もないまま解雇されるわけです。

しかしそういう社会はチャリティーの精神も同時にあります。

欧米が金持ちが寄付や色々な援助を貧困層にするのはそういうこと。

医療機関や教育にも積極的にセレブがお金を回すから行政の穴を埋めることができる(もちろん足りてませんけど)

日本は昔の『絆』だけ利用して契約型へ移行し、社会保障は薄いまま(それでも世界最高水準ですが、貧困や病気に関してはちょっと薄情だと思う)

ですが金持ちは国内ではなく海外の『どうしてそこにいるのか』すらわからん難民に服や飯を与えている。



最近好んで使う『答え合わせ』がもう出たんですよ。

バブルの時に逃げた大人の答え。

そして後を引き継いだ大人の答え。

その大人が育てたヌルイ子供と見捨てた壮年の働き盛りがついにピークを過ぎそのままゴミになりかけている。


そのゴミの中に

「無抵抗の人間をぶち殺してやる」

とトチ狂ったやつがいてもしょうがない。

もちろん実行してしまうのだから異物であり異端だけれども、

そういう「モヤモヤしてる」世代を捨てた大人達が

「自己責任」と逃げまどっているのはおかしな話なのです。


「未来のツケ」を払う時が来たのでしょう。

山に登って無茶な計画と軽装で遭難し大規模な救助を求めてみたり、

プリウス暴走させてただでさえ少ない子供を轢き殺してみたり・・・・


もう大人はダメです。

そしてその大人に捨てられた『大人になるはずだった子供』はもう助けるか殺すかしか道はありません。

それこそ公務員にするか金を配るか。


あのどっかの「笠を被ってでもオリンピックやるやるおばさん」みたいな

「殺処分ゼロ」ってのはとても虫が良すぎる綺麗事なのです。


助けた命は維持せねばならない。では助けないなら殺さねばならない。

殺すにしても野良なのか外にも出る猫なのか、

さらに全部を殺処分したり、全部を避妊してしまえば猫が消え去ってしまう。


そういうバランス取りをゼロか100だけで語るところがすでに破たんなのだ。


そういう犬や猫と同じものだと考えていだきたい。

就職氷河期世代の命はみなさんが握っている。

金をかけて救ってやるか、殺すか、それだけです。


無視すれば通り魔はまた起きるし社会保障は増大します。

いくら最近はやりのMMTでも2月に1回必ず現金が欲しい生活保護費の増大は好ましくないでしょう。

適切な出金と適切な用途、これがなくてはいけません。


これは必ずしも『氷河期世代がまた小学生を殺す』わけではありませんが

『必ず社会を暗くする要因』の話なのです。


だから私たちなのです。


でも私は私たちの中には入れません。

線維筋痛症になってしまった。

難病指定されていないのに原因不明で特効薬はなし。

私はどこにも属することができない異端になってしまった。

異端を誇らないためにも私は私たちのためにどうあるべきかを考えるのだがいつも痛みが邪魔をするのだ。






投げ銭を旅費にして旅をしてレポートしたり、リクエストを受け付けて作曲をしたりしています。