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春だよ、古座川に集合。

2018年、古座川町ではやっと名前をつけてもらえたサクラがある。

クマノザクラ

 2018年に国内約100年ぶりの新種のサクラとして認定された『クマノザクラ』。このサクラはやっとの思いで名前をつけてもらえただけで、古くから山で存在感を放っていた。まさに「見つけてよ…」と言わんばかりに。

そんなサクラが今(3/13)古座川町で満開である。

植物学者が疑問に思ったのは、「早咲きの山桜がある」という地元住民からのリークなどが元になっている。クマノザクラを研究する樹木医(植物学者)によると『山桜』と『ヤマザクラ』の区別が『クマノザクラ』の存在により誕生したらしい。
『山桜』とは主に山に咲くサクラのことを指し、その分類のなかに『ヤマザクラ』と『クマノザクラ』が含まれる。

通常3月中旬~下旬にかけて開花する『ヤマザクラ』と比べ、『クマノザクラ』は、1週間ほど開花と満開を迎える。古座川町では、毎年3/14~17が満開になる。遠くからみると少し色の違いがある様子。どちらかといえば『クマノザクラ』の方がピンクっぽい。

HITACHIのCMにでてくる気になる木を彷彿とさせる峯のクマノザクラ。
炭焼きの職人も村の人もみんなで守り抜いた山一面、町中のクマノザクラたち。
中崎の枝垂れるクマノザクラ

近くでみれば、違いはもっと同然。花の数や葉の形。例を出せば止まらない。
みんな新しさにココロトキメカセルが、その表情や態度に注目するともっと目が煌めくだろう。

古座川町観光協会の職員として、3月に入るとほぼ毎日、日があいても1日だけ。3日もみないことはない。そんな僕のお気に入りは2つ。ここでは見やすい方を紹介しよう。ずばり、中崎のクマノザクラ。

どこにあるかなんて文で説明しない。とにかく人工的な道路や斜面に背を向け、川や群生する仲間に顔を向けるこのクマノザクラは、川を渡り、河原を5分歩かないとベストな見方ができない。車でひょいと来て写真だけとるなんて不可能に近いのだ。さらになんといっても樹形が枝垂れである。この良さ現地でみてもらえたら嬉しいな。

早いところでは、3/13時点で満開を迎えているクマノザクラ。中崎のクマノザクラはまだ5分咲。見れるチャンスはまだまだある。

花が1つ残らず散ったあとも古座川町でクマノザクラと待ってます。

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