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社交辞令は言わない女

「もうちょっと、相手をテキトーにおだてておいたり、従う姿だけ見せておいたりしたらいいんじゃない?」と言われたことがある。似たようなことがいくつもある。わたしは社交辞令がうまく言えないのだ。

こんにちは、こんばんは。栗田真希です。

社交辞令が言えないのは、ほんとうのことまで社交辞令に染まるのが嫌だし、相手に無意味な期待を持たせるのも嫌だからだ。

たとえば、わたしの住む波佐見に、絶対に来てほしい人たちがいる。そういう人に対しては、とても積極的に誘う。「いつか遊びに来てくださいね〜」とかじゃない。「いつごろ来ますか? わたしが案内します、そのための準備します!」である。だって来てほしいんだもん。

いまは、どうしたら田中泰延さんの遊び抜かれたマシュマロボディに適した車を用意できるか、いつかのために真剣に考えている。絶対に快適に過ごしてほしい。

もちろん、友だちが「遊びに行きたい」ってLINEとか電話とかしてきてくれるのもうれしい。「知人が行くから、案内してくれないかな?」というのも任せてくれてうれしいし、おもてなししたくなる。

ただ親しくない人や存じ上げない人から「波佐見へ行って栗田さんに会いたい」「案内してほしい」とかメッセージが来ても「ぜひ〜来てくださいね〜」とは言わない。社交辞令でも言わない。400年後の約束のつもりで「いつか来てください〜」とかも言わない。本気の誘いが嘘になるから。波佐見はいいところなので、みんな好きに来て、好きに遊んでいってほしい。

ときどき他人から「やさしいね」って言われるけど、わたしはそんなにやさしくない。なにか勘違いが起きてるかもしれない。

わたしは商売でツアーコンダクターをしてるのではなく、ただ仲のいい友だちに、わたしが普段お世話になっている大好きな人たちを知ってほしいのだ。うれしくなる景色を見てほしいだけなのだ。

とか言ってるけど、もしこの先いつか、わたしが波佐見を周るツアーを商売としてはじめたらその時は「ぜひ〜来てくださいね〜」と言うので、ぜひお金を払って来てください!

30minutes note No.991

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