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雨降る夜、『幸せになる勇気』を読んで。

今週の波佐見町はずっと雨。洗濯ができそうにない、なんてことだ。こんなときは晴耕雨読、読書に逃げよう。ということで、ずっと読めていなかった『幸せになる勇気』を読んだ。

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こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

アドラー心理学の入門書にして決定版、『嫌われる勇気』は数年前からなんどか読んできた。けれど、正直『嫌われる勇気』でさえ、なんどか読んでやっと理解が進んでいる状態で、実践できているかはあやしく、『幸せになる勇気』は買ったはいいけど積んでる状態だった。

でも、雨だし。読書の秋だし。と思って、昨夜雨音を聴きながら、読んでみた。そしたらもう、ページをめくる手が止まらなかった。青年と哲人の一夜の対話を、わたしもひと晩で体感した。おもしろかった。『嫌われる勇気』だけでは理解できていない部分も、より納得できた。(もちろん、完璧なんてなくて、これからまたなんども読むんだけども)

岸見一郎先生は、あとがきで『嫌われる勇気』を「アドラーの思想を概観するための地図」にたとえ、その上で『幸せになる勇気』を「アドラーの思想を実践し幸福なる生を歩んでいくためのコンパス」と表現している。なるほどなあ。

『嫌われる勇気』が完全に消化できていなくても、『幸せになる勇気』をもっとはやく読めばよかった、と思った。

この物語は、アドラー心理学の思想を知り、哲人と対話を重ね、人生の進路(仕事)さえ変えた青年が、「アドラーの思想はペテンだ」と哲人を再訪するところからはじまる。誤解されやすいアドラーの思想を哲人はまた対話を通して青年に伝えていく。

青年の若さと劣等感にあふれた毒舌と、哲人の敬意ある哲学者(愛知者)としてのことば。読みやすくて、読み解きには時間がかかるキャッチボールだ。なじみのない思想が入ってきて、呆然としてしまう。これまでの常識では受け入れがたくて、魅力的なアドラーの思想。

今夜、もう一度読みなおしてみよう。

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