花と言葉と写真はつながっている。

いつものお花屋さんで、お花のことを学んでいる。まだ、それがどんなかたちになるかなんて、わからないけど。

いつも通っているお花屋さんは、方南町駅すぐ近くの『PROPERTIES(プロパティーズ)』というところ。丸い眼鏡をかけた、横山さんが花の世話をしつつ接客してくれる。わたしはよくここで、お茶をしている。

横山さんは、不思議なひとだ。
花屋として職人の目と腕を持っていて、好き嫌いがはっきりしていて、お客さまにも直截的なものの言いかたをする。それでいて、困ったときはお互いさまの精神というか……やさしさもたっぷりあって、わたしはすごく助けてもらってる。

今日は、いままでもつくっていたミニブーケのつくりかたを、店主の横山さんにしっかり教えてもらった。花の選びかた、配置の仕方、組み合わせかた、包装紙の巻きかたなど、いろんな要素が絡みあって、アレンジは出来上がる。

そのなかでも、花は組み合わせるというよりも「キャスティング」という話が興味深かった。主役の花を決めて、それに合わせて、いろんな役の花を選んで束ねていく。

それは文章にも通じる話だと思った。例えばインタビュー記事でも、1ページのなかでいちばん言いたいところを核にして、それを引き立たせるために話を配置していく。
写真でたとえると、すべてにピントを合わせるのではなく、背景のふわっとボケたところも描いてあげることで、ピントの合った部分がより魅力的に映る。

花、言葉、写真。
いろんなものが、わたしのなかで、つながりあっていく。

花とどう付き合うか、どんなふうに扱ってあげるか。
どうにかいいかたちで仕事にできたりしないかなあ。
なんて考えながら、今日もミニブーケをつくっている。

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