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完全に山菜採りにハマってしまった件について。

はじめてノビルを採った。このときのわたしの顔。まだこの草がおいしいのだとは思っていない、そう目が物語っている。

こんにちは、こんばんは。くりたまきです。

今日も前回同様、友だちと一緒に、波佐見育ちのおじいちゃんに山菜採りへ連れて行ってもらった。

はじめて食べる山菜を採るときは、なんだか不思議な気分になる。畑ではなく山の斜面なんかに生えてる草なんかを採るのだ。味も想像できない草を集める。食べ方ももちろんわからない。不思議な気分なのよ、ほんとに。

ノビルは、ネギの匂い。

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この真ん中らへんのふわっと集まってるのがノビル。おじいちゃんに教えてもらわないとほかの食べれない草と見分けがつかない。

けっこう根が深くて、根っこがミニ玉ねぎみたいになっているから、傷つけないように周りの土を掘っていく。

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不思議だ、これを食べるのだ。まだ写真を撮ったときは採る好奇心と楽しさだけで掘っていた。

逆に不思議なこともある。

前回ふきのとうを採って、今回もノビルの次に採りに行ったのだけど。苦味のあるふきのとうの匂いを嗅いだら、もうよだれが出そうになった。天ぷらを揚げるおばあちゃんの姿が頭に浮かぶ。

食べたことのあるものは、こんなに気持ちが変わるのか! どんどん空腹感が増していく。不思議だ、ふつうにその辺に生えてるものに対して食欲が暴れだす。

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前回はまだちいさなふきのとうが多かったけど、今回は大きくなって花開く寸前のものもあった。1週間のあいだに季節が進んでるんだなあ。

大量の山菜を持って帰る。

待ってました、とおばあちゃんが迎えてくれる。まず一緒にノビルを処理していく。そのあいだにも、おばあちゃんが「お腹を空かせてるだろうと思って」とつくっておいてくれた大学いもを摘む。最高。

ノビルは土のついた外側を一枚剥いて、サッと湯がいて、そして巻く。巻き方もおばあちゃんが教えてくれた。

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あざやかな緑が、真っ赤なうつわに映える。おばあちゃんはセンスもいいのだ。

それからふきのとう&よもぎを天ぷらにしてもらって、今日も豪華なランチになった。

ノビルはクセになるおいしさ!これはまた食べたい。あんな目で「草だなあ」と思っていたわたしはもういない。

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ふきのとうの天ぷらは、やっぱりおいしい。サクッとした衣の食感の次にやわらかさが来て、ほどよい苦味が口いっぱいに広がる。

そしてよもぎの天ぷらも、いい! サクッと感とともに香りを味わう。大人の食べものだなと思った。たぶん高校生とかで食べても「???」ってなってたんじゃないかなあ。このおいしさは若くして理解できない気がする。

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今日も案内してくれたおじいちゃんのおかげで、楽しく山菜を集められた。わたしじゃ、生えてる場所もわからないし、それが本物かも見分けられない。

そして、持っていけば料理してくれるおばあちゃんたちがいるから、ちゃんと味わえる。ただノビルを採ってきても、わたしじゃ太刀打ちできない。おいしく食べるための知恵と工夫を教えてもらって、はじめて楽しめる。

なんて恵まれてるんだろうか。してもらってばっかりなのに、おばあちゃんはわたしに「今日もありがとうね」と言って送り出してくれた。

ハマってしまったのは、山菜採りというより、おじいちゃん&おばあちゃんたちと過ごす時間なんだろうなあ。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。