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お花屋さんと市場に仕入れに行ってきた。

朝、6:00に待ち合わせ。花屋の店主さんと一緒に、仕入れに行ってきた。というよりは、ついていったというほうが正しいかなあ。

店主さんの車に乗って、大田市場へ。

当たり前だけど、広かった。

ふつうのお花屋さんのように並んでいるのは、仲卸のお店。セリほど安くはないけれど、少ない本数で買うことができるのだそう。セリでは、ものにもよるけれど、買う単位が大きい。
仲卸の通りには見たことのない花や草がいっぱいあって、きょろきょろしてしまう。

そして、7:00からのセリへ。

大量の花が、テレビで見た築地市場の魚のセリのように、意味不明なやり取りで買われていく。AからHまでのレーンすべてで同時にセリが行われるから、どこを見ていたらいいのか、さっぱり分からない。それでも、店主さんに説明してもらって、徐々にセリの仕方がわかってくると、楽しかった。

「この花は、これくらいの値段だな」

店主さんが具体的な値段をいうと、ピタっとその価格で競り落とされていく。驚くわたしに「このくらいは、ここにいる誰でもわかるのよ」と店主さんはニヤッと笑った。

一緒に行った店主さんは、その日の流れ、価格、産地などをさまざまな情報を総合して、必要なだけ競り落としていく。花の品種も色も産地も、バラバラで無数にある。多くの情報を頭のなかで組み立てて、『カン』で買うのだという。

「いいなと思ったものをぜんぶ買えたら、買いすぎなのよ。冷静じゃなくなってるんだな」

セリひとつとっても、奥が深そうだ。

焦ったらよくないの、と鼻歌を歌いながらセリに参加していた店主さん。周りを見渡してみると、どの参加者も必死で焦ってる感じはしなかった。そりゃそうだ、これが彼らにとっては日常なんだもの。それでも、セリによって少しのアドレナリンが出ているようにも感じられた。

お店に帰って、お花の作業に。水を吸わせてあげることで、花は元気を取り戻す。それと同時に、茎の下のほうについている葉を取ったりする。これは、花瓶に入れるときや花束なんかにするときに邪魔になるから。

いまはお盆、ということで、仏花をつくらせてもらった。店主さんが組んだものを見本に、じぶんで見よう見まねでやってみる。

むずかしい! 花を足して束ねるときに花の向きが変わってしまったりする。花が正面を向かない。店主さんに「うまくいかない!」というと「じぶんで考えてみな」と笑っている。なんとかOKをもらえて、仏花はお客さんにいくつか買われていった。うれしい。

お花のことを調べたり、体験してみたりしながら、どんなことができるかなあと考えている。まだまだカタチにはならないけど、進んでいる。あー、今日も1日楽しかった!

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