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君とコーヒー

雪みたく
積もり積もったやりたい事
今年もできないことが多かったな
背を伸ばして見つけたものは
少しの思い出と寂しさ

ぬるくなった缶コーヒー
もういらないからいいや
わがままな君が言うんだよ
今年も過ごせるそう思っていたよ
クリスマスはもううんざりだよ

明るい街に出れば
一人を忘れられる
そう思っていたけど
独りには変わりないんだなって
気づいてしまうよ

厳しい寒さを紛らわすための
コーヒーはもう
一人で飲むものになってしまったな
涙で霞む街

雪みたく
積もり積もった話したいこと
今年も思い出してしまうな
過ぎた過去は
振り返らないとカッコつけた
本当はあなたが
忘れられないよ

コーヒーを流し込めば
君を忘れられる
そう思っていたよ
でもあなたは隣にいないと
気づいてしまった

苦い味には慣れない
見て笑ってくれたあなたに
逢いたいよ

巡り巡って君と逢って
一人になって仲間とあって
やっぱり独りじゃないって
気づいた頃にはもう
缶コーヒーは底が見えていた

わがままなあなたが
教えてくれた
厳しい寒さを乗り越えるために
大事にすべきもの

明るい街に出れば
一人を忘れられる
そう思っていたけど
独りには変わりないんだなって
気づいてしまうよ

厳しい寒さを紛らわすために
仲間と話して
帰り道にあなたを探してしまう
雪で霞む街

年が明けるその前に
告げるあなたにありがとう
もう缶コーヒーは一人で飲めるよ
今年のクリスマスはなんて
野暮な話だよね

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