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どんなときも。

2022年最後のインドオフィス出社を終え、少しの間日本に休暇で戻っております。
こちらに来たのが克明に覚えていますが7月14日。
5カ月とちょっと経ちました。
短い様で、長い。それだけこの5カ月は新たな刺激に満ち溢れた濃いものだったのかと振り返ってみれば思います。

まぁまぁ大変な事が多かったとは思います。
仕事で「思ってたんと違う!」と感じる事も(ぶっちゃけ)あり、カレー食べては腹を壊す度「思ってたんと違う!」と感じることもあり、
時々書いてますが、自由に外を出歩いて電車乗ってどこかに行けないという、
移動の制限的な所も、それなりにストレスだったり。
あと、最近特にひどいですが大気汚染。窓閉めてても防ぎきれない明らかに体に悪い微粒子。。 
私の部屋の空気清浄機が赤から青に変わるのを見たことがありません。

要は人生で経験したことのなかった事が次々に起こる日常だったと思います。
そしてインドという国は、特にそういう環境なんだろうなという気がしています。良くも悪くも。

という意味では、30年弱生きてきても「やっぱり世の中知らない事の方が圧倒的に多いんだな」という事を
この年末にあたり強く感じております。
仕事も日常生活も、日本に居たらば得られなかったであろう
様々な経験をさせて頂いたという意味で、この5カ月はすごく密度が濃かった。

少し自分語りは入りますが、、
やっぱり悔しく感じる経験って後々生きてくるのだなとは思います。
意外なのですがこの5ヶ月は、自分の英語力にすごく自信を持てた5か月でもありました。
こないだ住んでる家の大家さんのお宅にお呼ばれして、
インド人の2世帯家族と食事をしたときにそれを強く感じました。
「あ、自分違う国の方の家にお邪魔して一緒にご飯食べるのに何も怖気づいてないし、コミュニケーションもちゃんと取れてるなぁ」という。

考えてみれば高校2年のころ親戚の結婚式で韓国に行くも、韓国語を一言も話せない私は高校生ながらに物凄い疎外感を覚えていましたし、
大学4年、初めてのNY(の黒人のマクドのおばちゃん)に完全にビビった私はコーヒーの注文すらまともにできず、
コーヒーを頼んだはずなのになぜか出てきた激甘クッキーを9枚もかじりながら真冬のNYの夜を耐え忍んでいました(そしてホットコーヒーは出てこず)。

そういう出来事って印象的で頭から離れません。
だからこそ今「あ、やれてんじゃん」って自分で思った瞬間に
ああ、それも悪くなかったなと思うのでした。
きっとそういう「やれてんじゃん」的な感情は
あまりにも恵まれている日本に居ればあまり感じる事はなく、
どちらかと言えば、色々と自助努力で頑張んなきゃいけない海外にいる時に、より表面に現れるかもと感じています。

という意味で、賛否両論あるものの「若いうちの苦労は買ってでもしろ」的思考には僕も同感です。
多分、部活で主将をしていた経験は、将来自分が人を束ねる立場に(もし)なれば活きてくるのかと思いますし、
タイの農村でどっぷりつかった経験は、もしインドの農村に滞在する機会があれば間違いなく活かされる、と思う。
体育会主将経験も海外経験も、就活においては
キラキラなアピール要素として用いられる事が殆どですが、
自分の場合はどちらかと言えば失敗経験だったので、
だからこそ尚更 将来に活きてくるかなぁ、活きればいいなぁと思ってます。

もとい、
この5か月の経験は、成果や成長がすぐわかる、即効性のあるものでは無いのかもしれません。
どちらかと言うと、例えば5年後なのか10年後なのか
いつかムンバイに居た頃の事を思い出したときに
道が開ける
、という事があるんじゃなかろうか、と思います。
「研修生だけど獅子奮迅の働きで一旗揚げてやろう」くらい、実はこちらに来る前には野心満々でしたが、
1か月も経たぬうちに野心は見事に折られ、そして今に至ります。それでいいのかもしれません。

今はまだ経験を蓄積する段階なのかもしれず。
それなりに人生経験の溜まってくる40代くらいになれば、
引き出しが増えて、人生少し楽に考えられるようになってるのかもしれませんね。

小さいころからマッキーがずっと好きでした。

好きなものは好きと言える気持ちは抱きしめていたいし、
迷い探し続ける日々が答えになる事を、私も少し実感としてわかるようになってきました。

2022年もあっという間でした。
年初から目まぐるしく色んな事が起こっていった1年でしたが、
上述の通り、全て自分の良い経験になったと 年の瀬の今ポジティブにとらえており、
支えてくださったすべての方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。
日本で気に掛けてくれている皆様も、ムンバイの地で出会い、普段から仲良くしてくださる皆様も。

1年の締めくくりには ちと早いですが。
日本で少しばかり、羽を伸ばして、またインドに戻ります。
皆様よいお年をお過ごしください。

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