【日記体小説】夢中散歩:9月30日
爽やかな、朝の目覚めを誘うような音楽が聞こえた。でも窓の外は、月明かりも星の光もない、闇。
さて、今日はどこにいるのだろう。目が覚めた場所は、ベッド。どう考えても、普段わたしが使っている寝具とは似ても似つかないような、大きなベッドだ。
そして部屋をぐるりと見渡すと、どこかのお屋敷と感じられるような、アンティーク家具や調度品たちが揃っていた。
ベッドから出て、わたしは音の出処を探すことにした。わたしが歩を進めれば進めるほど、音は近づいてくる。進路はあっているらしい。
そして