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【エッセイ】わたしが作詞を始めた理由と、一向に完成しない曲の歌詞の供養的な何か。

長ったらしいタイトルのうえに、多分エッセイと言ってはいけないような内容になる気しかしていませんが。

ずっと前から、いつかは何らかの形で、わたしが作詞を始めた理由を語りたいと思っていたのですが、別にその道のプロというわけでもなく、ただの自己満足なので、どこで語るねん、という感じで持て余していました。
あと、理由が理由なだけに、大っぴらに語るのも憚られていたのですが、もう良いかな、という頃合いと言いますか。

前置きはこのくらいにして、前述通り一番の理由は「自己満足」のためですが、それを満たすためになぜ作詞を選んだのかというと…バンドマンのセ〇レに捨てられた傷心からです。
かつて友人に、「バンドマンに歌詞にされそうな女になったな」と言われたのですが、まさか自分のほうがバンドマンを歌詞にするとは思いもしませんでした。

そういうわけで、「音楽」という表現方法を選んだのでした。

もともと文章を書いたり物語を考えたりすることが好きで、さらには音楽も好きだったのですが、いかんせん、絶対音感がないどころか楽譜も読めないという有り様だったので、「まるっと1曲作る」ということが不可能に等しく…。あと、これは作詞を始めてから気付いたことですが、「音」を扱うにあたっての知識がないゆえに、単純に作曲のセンスが皆無。

別に作曲は作曲で、他のかたを頼ることもできるわけですが、「歌詞を書く=それに合う曲も自分で作らなければならない」という固定観念を作り上げてしまっていて、そんなことはないと気付くまでに、かなりの時間がかかってしまい、「作詞」という創作は避けて通っていました…。
そして、いざ作詞を始めた当時も実はまだ、そんな考えを自分の中で覆すことが出来ずにいたため、最初は音楽理論なんかを勉強して、作曲もしていたのですが。

そんな状況下のなかで、それでも作詞を始めたのは、彼と同じ「音楽」というフィールドにおいて創作を行いたかったらというわけですが、そもそもなぜ「創作」を始めたのか。

以下の記事で、小学生の頃のわたしが小説家を志したキッカケを語っているのですが、「既存の小説の結末に納得がいかないなら、自分で好きに書けば良いじゃないか。」と考えたため、わたしは創作というものをはじめました。

その考えが、作詞にも当てはまりました。

傷心中だったわたしは、ありとあらゆる失恋ソングを聴いて、歌詞に共感して泣くことで、ストレスを発散していたのですが、

「この歌詞は当てはまらないんだよな~」

となってしまうことは、まあ少なくなかったです。
当然のことですが、最初から最後までわたしの気持ちや体験を表している歌詞なんて、どこにも存在していませんでした。

そこで、思いました。

「ないなら自分で書けばいい。」

小説を書き始めたときと、まったく同じ理由ですね。

こうしてわたしは作詞を始めて、なんだかんだ3曲は「まるっと1曲作る」ことができました。

それ以外にも、歌詞はできている…というか、実はメロディも決まっているものの、「曲」としては完成していないものが3つほどあったりします。

そのなかの1つは、完成した3曲よりももっと気に入っている歌詞なのですが、「曲」として完成する前に彼への未練を断ち切れたこともあり、そのまま放置されていました。

彼への未練はないものの、ほんとに歌詞としては気に入っていて、というかめちゃくちゃ好きな歌詞で、どこかに出したいなーとずっと思っていたので、ここで供養。

今回この記事を書くにあたって、久しぶりに歌詞に目を通しましたが、やっぱりとても良い。ここで供養するつもりだったけど、ちゃんと曲として完成させたくなった。
ちなみにわたしは基本、自己評価高めです。自己満足のための創作なのでね、そうじゃないとやってられません。

漢字の誤変換が2箇所あったのは、さすがに引いたけど。歌詞が完成したのは1年前のちょうど今頃の時期だったと思うのですが、その当時からとても大好きな歌詞だったのに、ずっと誤字に気付いてなかったんかい、という。
それ以外には、一部、漢字表記をひらがな表記に変えたくらいで、あとの表現とかはまったく変更していません。もう誤字がないことを祈る。

それでは、これ以降は歌詞のみとなっております。
作詞を始めた理由をここで語る、という行為自体も自己満足のかたまりですが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
良ければ歌詞も見てやってください。


空き缶



last heroine

作詞:AkIKAn

一時停止にしては 長すぎるじゃない 早くしてよ
わたしに 早く この続きを 見させてよ

まさか これで終わりだなんて 言わないでしょ?
オチがなさすぎて
笑えないね …泣いちゃうね

つまらない アドリブ
「想い出だけで生きていける」なんて
今更 言い直せない台詞なら
もう 「嘘」だって 言いたい

擦り切れる程に 脳内 繰り返すおんなじシーン
会えない日毎に 募る想い
熱を増して

揺れるカーテン
窓際で まだ香る タバコの灰も
この想いも 拭い去れないまま

忘れられない
忘れたくない

週末 水をさすような 小さなノイズ かき消して
少しずつ慣れてきた
あなたのいない日常に

だけど これで終わりだなんて 言えないでしょ?
嘘つきな わたしでも
土曜の夜は まだ泣きたい

進めない
この物語の幕が降りないなら
新作もナシで
わたしが 最後のヒロイン
妄想だって? 痛い

声が嗄れる程に 泣き叫んでも 届かぬ願い
あの夜 腕の中 時よ止まれ
夢くらい見させて

首元 揺れる
首輪みたい 自ら縛り付けてる
痛みごと あの部屋に葬って

忘れられない
忘れたくない

声が嗄れる程に 泣き叫んでも 届かぬ願い
あの夜 腕の中 時よ止まれ
夢くらい見させて

首元 揺れる
首輪みたい 自ら縛り付けてる
痛みごと この部屋に葬って

忘れられない
忘れたくない

擦り切れる程に 脳内 繰り返すおんなじシーン
会えない日毎に 募る想い
熱を増して

揺れるカーテン
窓際で まだ笑う あなたの影も
この想いも 色褪せないまま

忘れられない
忘れたくない



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