見出し画像

【映画感想文】エスター ※ネタバレ注意!

※サムネイル画像はイメージです。
※この記事はネタバレを含みます。
※「Filmarks」でも、空き缶の名前でレビューを書いています。似通ったレビューが見つかる場合がございますが、同一人物ですので悪しからず。

記録

鑑賞日:2023年1月9日
鑑賞方法:U-NEXT
評価:4.0/5.0


2023年一発目に観た映画

今年初めて観た映画なうえに、今年初めてのnote投稿がこちらです。
何年も前からずっと気になっていたのですが、実はラストのネタバレをなんかの拍子に食らってしまったうえに、グロ描写を恐れて観れていませんでした。
しかし今年3月に前日譚である『エスター ファースト・キル』が公開されるということで、観るなら今しかない…!ってなりました。

ただ、ラストのネタバレも食らってることだし、グロいシーンがどういう感じなのか調べてから挑みました。(笑)
なので、鳩のシーンは薄目…というか、もうほぼ見てないです。(笑)
それ以外にも、世間一般的にはグロいとされるようなシーンも、比較的平気だったので、こんなに恐れる必要なかったなー、もっとはやく観ておけば良かったなー、と良い意味で後悔するくらい面白い作品でした。

重大なネタバレを食らったうえで観ても面白かった

わたしが食らった重大なネタバレというのは、エスターの年齢についてなのですが、伏線探しみたいな感覚で楽しみました。
というか、わたしはうっかりネタバレを食らってしまったとき、大体そんな感じで楽しんでいます。
エスターに関しても、とても楽しめました。
チョーカーの謎については知らなかったのですが、エスターの正体から予測すると、精神科の存在と結びついてもおかしくないからそれ系かなー、とか、入浴時に鍵をかけるのもそういうことかな、みたいな。
あと、伏線とはちょっと違いますが、「このシーン、正体わからなかったらそりゃ怖いよなー」とかも考えながら観てました。

ただ、大まかなあらすじと、エスターの実年齢、そしてグロ描写がどんな感じか、ということ以外は知らなくて、最後に誰が生き残るのかとかはハラハラしながら見ていました。
年齢のネタバレ食らってても、そのスリルは100%存分に楽しめたので、ほんとに面白かったです。

夫に対して同情の余地なし※個人の感想です。(笑)

『エスター ファースト・キル』でも恐らく語られるんだろうなーと思っていますが、エスターは結局のところ、その家族において「夫・父親」にあたる男性の誘惑のために家族仲・夫婦仲をめちゃくちゃにしていますよね。まあ、単純に加虐を楽しんでいる部分ももちろん大きいと思いますが。
そんな中で今回ターゲットにされたケイトの夫・ジョンは、まあ手のひらの上で転がされやすそうな男でしたね。(笑)
エスターの徹底された演技力もあってのことなので、その点については良いとしても。

ケイトが元アルコール依存症で娘を危険な目にあわせたことと、自分の浮気を同等かのように語って免罪符にしようとするなんて、はっきり言って最低野郎ですね。
そこについては根に持っていたので、ジョンの末路に関しては1ミリも同情できませんでした。

母は強し

一方でケイトは、エスターの本性を知っているということもありますが、愛する子供たちを守るために、エスターの素性を調べたり、最後には物理的に闘って、とても強い女性だなと思いました。
アルコール依存症だった過去も、それが原因で娘を危険な目にあわせてしまったことも、もちろんそもそもない方が良い過去ではあるけれど、それを深く反省して、乗り越えて、強くなったんだろうなと感じました。
一度、またお酒に逃げそうになったときも、子供たちのことを思って踏みとどまったというのは、「少しでも良い母親と思われたい」という気持ちからの言い訳とかではなくて、本心なんだろうなと感じとれて、とても感動しました。

おまけ:リアルエスター事件について

皆さん、リアルエスター事件って知ってますか…?映画のエスター同様に、養子として迎え入れた少女が、実は成人女性だったという事件で、年齢を偽っていただけでも恐ろしいですが、こちらの女性もまた、引き取ってくれた夫妻を殺害しようとしていたんです…。
現在でも彼女については色々と謎な部分があって、事実は小説より奇なりとは、まさにこのこと…。
というのも、この事件が映画のエスターのもとになっているのではなくて、映画公開後に起こっている出来事なんです…!
すでに知っているかたも多いかもですが、ぜひ調べてみてください…!


空き缶

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?