ReaLondon タンタン。

 以前、記事で書いたギリシャ人の男の子、彼が私にみしぇる(本当は英語表記で)と名付けてくれたのと同じように、私も彼に名前をつけていた。

タンタン、と。

 パンダのような、絵本の主人公の猫にような、言語によっては男性のあそこと同じサウンドになってしまうこの名前を彼はえらく気に入ってくれた。いつか日本に住みたい、日本で仕事がしたいという私より10も年下のこの少年は、私がロンドン滞在中にギリシャに遊びにおいでと提案してくれていた。

 私も行ったことがないギリシャは魅力に感じていた。ただ、いざロンドンでの生活が始まってみたら、暮らすように過ごしたいという気持ちがロンドンに対して芽生えだした。旅行はいつでもできる、だけど今じゃない気がした私はそれをタンタンに伝えた。

 彼はすぐに理解を示してくれ、じゃあ僕がロンドンに行くよ!と言ってきた。聞けば、イギリスにはまだ来たことがなかったらしい。しかも、彼のいとこがロンドンで働いていて会いに行きたいとのこと。

 その数日後に、彼はチケットとホテルを取ったと連絡してきた。約1か月半後、私のロンドンでの滞在の最後の週末だった。

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 タンタンとは、何気ないメッセージのやりとりや、ビデオ電話で定期的に連絡を取っていた。本来、私はメール不精、電話は苦手、ビデオ電話なぞどう過ごせばいいかまるで分からない、というタイプ。仕事が絡まないやりとりのレスポンスの悪さは半端ない。それを理解し許してくれてる子だけが友人として残っているような状態で、とにかく筆不精なおっさんタイプなのだ。そのくせ、どうでもいい調べ物などで携帯は常にいじっていたりするから、本当にタチが悪い。

 そんな訳で、タンタンとのビデオ電話も、初めの数回こそ気合いを入れて取り組んだものの、慣れてくると基本一人では間が持たず、友人を交えて話すという状態だった。
 当初、気合いを入れすぎたことで一度しんどい気持ちになってしまったこともあったが、友人を交えることで解消されて、1対1よりも数人で話すほうが私にとって心地良かった。
 メッセージはお互いに日本語と英語を織り交ぜながら、タンタンの送ってくる日本語ポエムに批評をしたり(タンタンは自称ポエマー)、自己満足で好きな歌を英語に訳して送りつけたりしていた。

🌘


 タンタンはアテネの大学で心理学を学ぶ現役大学生だ。何事に対してもとても丁寧で、優しい男の子、そんな人柄がやりとりに滲み出ていた。
 彼は私との会話を楽しんでくれてるのが伝わってきた。まずレスポンスがめちゃくちゃ早い。その上、私が送る一言メッセージを何倍にも内容を膨らませて返してくれる。いつも電話で、今日はどんな日だった?と聞いてくれる。
 そして、メッセージや電話の終わりには、必ず次の電話の約束をしてきた。

 タンタンの優しさをありがたく感じる反面、少しづつ、少しづつ、私はタンタンとの温度差に違和感を感じ出していた。電話を切る際の、「次はいつ?」という言葉を聞く度、心が重くなっていった。

 タンタンの人柄を知れば知るほど、日本人ぽいと感じた。でも、同時に私が思う日本人ぽさって?という疑問も出てきた。

🌘

 

 ある日の「次はいつ?」に対して、私はしばらく自分のことで忙しくなるから約束をしたくないことを伝えた。タンタンは変わらず理解を示してくれたが、言葉の節々は私を責めているように感じた。

 既にロンドンに来ることが決まっているタンタン、懐かしい友人と再会するような感覚で会える気がしていた。

 でも、既にこの時期、私はタンタンとの距離感を最初の頃に戻す方法を必死に考えていた。


I didn't say real names I met in London.

Its no reason.

But I want to write with real name this time.

Also it's no reason.

I wrote here before about Greece boy, he named me michell and I named as well.

I named** Tantan**.

I don't know why but he liked the name too much.

He invited his country while I have stayed London, and I also wanted to go there.

But after a week later I came London, I changed to stay there like life.

I can trip anytime, but not now.

He understood and he told me he come to London.

He never come to London so far and his cousin has worked in London.

A few days later, he said he got airplane ticket and book a hotel.

It's the last weekend of my stay in London.

🌒


We send text or phoned video call each other. In fact I don't like send text, phone, of course video call.

Then I couldn't talk alone on phone video, I did it with my friends.

I knew Tantan's chalactor more and more, he seems Japanese. He enjoyed our talk. He always asked me how was the day. And he wanted to promise next call every time.

Little by little, I felt we had a distance of feeling.

🌒


One day, I answered his usual question: when is next? like this:  I'll busy and don't wanna promise with you.

He understood but his words felt blame me.

It was decided that he already came to London.

I had a foreboding in being able to meet him for the sense that met a good old friend again.

But I wished that this time, I wanted to initialize distance with him.

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