ReaLondon 宗教とはなんぞや?

ロンドンに移動した夜、お世話になったのは昨年知り合ったトルコ人女性、セブの家。彼女はバツイチで二人の子供の母、イギリス在住のトルコ人と出会い再婚、2年前にようやく結婚ビザがおりて晴れてロンドンに在住、住むからにはと通い始めた英学校で私たちは出会った。
とは言っても同じクラスメイトではなく彼女と共通のクラスメイトである別のトルコ人の男の子ヒクを介して仲良くなった。

彼と私も同じクラスではなく、学校の前で出会いそこから友達になった。

その日、私は学校内のカフェで注文を待っていたある男性を知り合いと勘違いして挨拶を交わし、彼もまた初対面の私を知り合いだと思い暫く会話を交わしていた。ふと横を見ると本当の知り合いが私たちの横にいた。気まずくも勘違いだったことを伝えると、彼も自分の勘違いに気づいた。そんな流れで友達になった。(しかも彼は生徒ではなく先生だった。)

その後外に出たらヒクと出会い、こちらを見てくるので今度こそ知り合いだと思って挨拶をしたら再び初対面だった。

地名や名前を覚えることが苦手(暗記が出来ない)なのは十分自覚があったけど、顔まで...老いか...

ただ、その勘違いが素敵な出会いを連れてきてくれることもある。物事のいい面をとるか悪い面をとるかも自分次第。

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その夜セブの家に到着して間もなく、ヒクも来てくれて、小さなウエルカムパーティをしてくれた。
聞けば当初私が到着予定だった5日前にも2人は集まり、夜な夜な飲んでソファで寝落ちしてたそうな。そして、その日から5日連続、その行為を繰り返していたそうな。
「みしぇるの到着が遅れたから5日間も前夜祭をしたぞ。」と何故か責任を押し付けられたが、おそらく、いや、絶対違う、飲みたかっただけだ。

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昨夏のロンドンステイ最終日もこの家で過ごしたことを思い出した。
その時は、私を見送る会を開いてくれて、そこで私は焼そばを振る舞ったのだが、集まったメンバーの9割トルコ人。
私は豚肉を投入する直前にその事を思い出し、フライパンでは無くそっとビン(ゴミ箱)に中身が見えないようにそれを捨てたのだった。
何故なら彼らはイスラム教で豚肉を食すのは御法度なのだ。

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飛行機の到着が遅れて遅めの夕食終え、3人でソファで寛いでいた時、セブが出した話題は

「最近、腰が痛いの私」

だった。

彼女は40代後半という年齢を感じさせないプロポーションと美貌を持っている。そしてもの凄く天真爛漫、好奇心旺盛。

彼女曰く、腰が痛くなった原因は「チャクラが消えたから」らしい。

「私はここ最近自堕落な生活を送っていた。そしたら神様が私にサインを送った。そのサインが腰痛なんだ!!私の腰のチャクラは今淀んでいる!!!」と熱弁し出した。因みに、その自堕落な生活には直近の5日間の日々も含まれていた。

私自身割とスピリチュアルが好きなこと、まあまあ酔っていたこともあり彼女の話に納得していたが、ヒクは「まあでも俺らここ5日間ずっとソファで寝落ちしてっから。それでしょ。」と的確なツッコミをしていた。そして、彼は「ところで日本人はいつも落ち着いてるし頭がいい。なんで?日本人の神って何?宗教は?」と私に質問してきた。

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留学中に気づいたことは、思ってた以上に日本ってメジャーじゃないということ。
今まで私が出会ってきた外国人は、日本でモデルの仕事をしていたり、同業者だったりと、既に日本の何かしらと交流を持っていて、自ずと日本のざっくりとした歴史や、無宗教者が多いことを理解していた。
対して、私が学校で出会った友人たちにとって、日本ってめちゃくちゃ遠いトヨタとソニーの国!というイメージ。
対する私も彼らと出会う前、トルコのイメージはアイスと気球、以上。

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「私達日本人は宗教に入ってないことの方が多い。」と伝えると、二人からは質問の嵐。なぜ、意味がわからない、神を信じないのか、てかどーやってお前日々を生きてるんだ〜〜!!!とにかく不思議らしかった。

正直、私はこの議論が苦手だ。

彼らが幼い時から学ぶ教えの話を聞いていると、共感以上に日々自分が意識している信念と近い場合も多い。無宗教者の私にとって、宗教の枠内と枠外の境界線は実はものすごく曖昧なのだ。彼らと話していると私は時には豚肉を食べるイスラム教徒だったり、時にはミサに行かないキリスト教徒のように感じる。豚肉以外にも、飲酒や婚前セックスを禁止とされるイスラム教徒、それを忠実に守る人とそうでない人がいる。それに近いように感じる。

私のその感覚は、彼らからしたら謎らしい。私が彼らに共感すると驚く。

その夜もチャクラの話をナチュラルにセブとしていると、「お前はイスラムじゃないのに、なんでそのこと知ってるんだ、やっぱりお前も宗教があるのか。」と。こちらからすると、それってイスラムの教えだったの?と逆質問したくなるのだが。

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フリーランスという形で仕事をしていると、仕事とプライベートのオンオフはあるようでない。そのことに特に不満を感じることもない。ただし、年々他人に対する好き嫌いや、一緒に仕事をした際に感じる違和感、そういったものに素直に従うようになってきた。

結果、一緒にいて気持ちがいい人たちと仕事をしたい、というのがここ数年のテーマになっているように感じる。 

そして私の場合、自然体で一緒に過ごせる人は「考え続ける素直な」人たちだと最近気づいた。要は、議論好きなんだと思う。答えの出ないテーマに対して、あーでもない、こーでもないと話していると、その人の人間性や考え方や意外性や何に悩んで何に感動するかとか、そういうことが知れるとなんだか嬉しい。

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その夜もセブとヒクとの会話の途中から、セブが目を閉じて祈り出した。ホームステイしていたマザーもそうだったけど、突如何かに祈って、そして泣く。マザーの場合はミサがそうなる場所だったけど、セブの場合はだいたいお酒が入ってこういう話になったとき。そして翌日には必ず「昨日のこと、覚えてない〜」と言う。

酔っ払って祈り出したセブは、時たまカッと目を見開いて、ヒクに怒涛の勢いで何かを語り出す。何か、というのは、もはやトルコ語で理解不能。と思いきやそうとも言い切れず、不思議なものでこちらも酔っ払っているとなんとなしに言わんとしていることが分かったりする。酔っ払うと同じ話を何度も何度もするというのは各国共通なのか、トルコ語が分からなくても、セブの話は何度も同じワードの羅列だということに途中から気づく。そして、日本語英語があるように、トルコ語にもたまーに(日本語よりも少ないと思うけど)トルコ語英語が混じっている。推測して、勝手にトルコ語理解している気分ゲームを一人で楽しむ。その人の根っこの部分がわかるテーマだからこそ、英語で話すには使える言葉が少なすぎてもどかしい。きっとそれはセブも同じなんだと思う。

話し、祈り、再び話しポロポロと涙を流し何かを唱えるセブ。半寝の私。真剣に話を聞いてると思いきやとにかくスマホゲームに夢中のヒク。

彼女は神を信じているし、日々の中に良いサインを見つけることができると言っていた。そして、何の為に私は今生きているの、教えてください神様と言って泣いていた。

ああ、なんか同じようなこと探してるなあ。


そのまま、その日は3人でリビングで寝落ちした。



When I moved to London, I stayed my friend Seb's home. We met at school, but not same class, also me and her friend Hik introduced us each other. They're Turkish. Seb's husband as well. 

I arrived her home at that night, Hik also came the home soon after me.

They told me they had waited me 5 days before. Then, they were drinking every night, slept on the sofa. I remembered the last night when my London stay before also stay this home. I made a Japanese food " Yakisoba "for them. Just before I will put into pork fry pan, I remembered they can't eat pork cause of they were 'Islam'.

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After we ate late dinner at that night, we lazing around the room.

Seb said ' I have had backache these days '

And she also said the reason is ; I lost my 'Chakra'

There are may be 7 Chakra in our body but sometimes they 
are disturbed by bad habit. I knew about that because I read some books written it before. But It would wondering for them why I knew about it even I'm not Islam and no religion on the contrary. I seem their opinions which based on religion sometimes fit for me. I'm feeling sometime I'm Islam who can eat pork, or Christian who do not go to mass.

Anyway, I could understand her words, however Hik said it just course of sleeping the sofa for 5 days. .....Yes, maybe he was exactly right.

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It's really wondering for them that almost Japanese don't have religion. But I can't understand their feeling because I never stood their side. 

Also Seb and my X host were getting cry when talk about this or go to mass. 

The night, Seb was saying while crying; Why do I live? For what?

Seb was praying and crying, I was almost sleeping and Hik was not listening anything but crazy about game of his phone.

We were sleeping at the living room.

#London #religion #friend #無宗教



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