海雪ましろというのは、私が今いる高知県で活動をするために、作った名前だ。Twitter見てくださっている方いらっしゃったりしたら、どこが海雪やねんと思ってしまうかもしれん。

　今回は、私の名前の由来について書いていこうと思う。名前は自分のアイデンティティーの一つになるらしい。そもそも前もって決めていたキャッチフレーズみたいなのがあって、誰にも汚させない。物語はいつもここから、始まりと清純のホワイトという内容でやらせてもらっている。

　これどういうことかというと、声優を目指すうえで、ミスiDとは別のコミュニティに属しているんだけど、そのコミュニティの指導者の方に年末年始のあいさつで、ここからがスタートだと常に考えていきましょうという言葉があった。最初は意味が分からなかったんだけど、私はこう解釈した。「最初から常にスタートなら過去に失敗してようが、成功してようが関係ないな。」そしたら行動に対する不安がすっと消えた。行動して進むだけでいいなって思えたから。

　何があっても人生の主人公は私だし、どんなことがあっても、物語は生きてる限り進んで、小さな変化の始まりと終わりを繰り返すんだなって思った。だから、物語はいつでもどんなときでもスタートできるから、変化し続けようという意味の言葉だと今は解釈している。

何かを形成するのは小さな要素が集約された結果だと思っている。そして、そのたった一つの言葉がきっかけで、生きることへの不安や幸せに向かいたい気持ちに気づくことができた。もし私がその人に連絡を入れなければこうはならなかったとおもうし、コミュニティに参加していなければこう思うことはなかったかもしれない。ほんとにちょっとの要素の積み重ねだと思う。

　私は今まで、すべてを受け止めたいと思っていた。自分の周りの要素、自分自身の要素を受け入れ、集約してそれでも自分という人間は善でありたい。そう思う。過去にいやなことがあって、排除されても、悪意を向けられることがあっても、自分は仕返しをしたくないし、その人たちが自分の持っているその行動の裏にある満たされない欲みたいなものに気づいて、幸せになれればいいと思ってしまう。自分が見えてるその人の像だけがその人ではないし、誰かの大切な人ならば幸せになってほしいと思う。仕返しする人はそれはそれでそうせざるを得ない理由があったんだと思う。だけど、私は誰かにいやなことをされたからといって、仕返しするのではなく、自分を拒絶した人にももっと幸せなことがあるのに気付いてほしいと思う。

みんなが幸せであるのはおそらく無理だと思うけど、表現をすることで誰かが自分の幸せへと向かう物語のきっかけ、それこそ小さな要素になれればいいな。小さなきっかけで人の人生は良くも悪くもゆがんでしまうから。過去にあったこと、したことは消すことができないし。だから、誰かの悪意で自分の認識をゆがめるのではなく、自分がもともと持っている満たされない部分それに気づくために、ゆがんだ部分も含めて自分を掘り起こして探していこう。自分という人間のカラフルな要素を受け入れて、真っ白に光っていこう。ということを考えた。自分が自分であるということを受け止められることが私には必要だから。昔あったいろいろなことで私はゆがんでしまったし、自分のことが分からなくなったけれど、私が私であり続けたい、変化し続け常に自分の中に新鮮な希望を持っていたい、私のままでいたいと思っている。

ここから道をそれるので余談にします。

海雪については、ちょうど海について勉強していて、肉眼で見えないけれど実は存在しているという点で、微生物という存在が好きで、それにちなんだ名前にしたかったからだ。マリンスノーを日本語に直すと海雪である。これは水中に存在する生物の死骸などからできている。

あと、声優なのになんでアイドル？ってお話もまた出来たらいいな。