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SlackのSlackコネクトとゲストアカウントの違い

Slackにおける「他社と繋がる」という表現の誤解

「Slackで他社と繋がる」=「Slackコネクト」だと勘違いしている思い込んでいる捉えていらっしゃる方があまりにも多いらしいので筆を執ってみた次第。
というのも「わーい、私Slackで〇〇〇社さんと会話できるようになったー!」を「〇〇〇社さんと繋がった」=「私…Slackでコネクトしてる!」と誤解認識しているケースが非常に多く散見されると噂に聞いたので。
でもそれ…あなたがSlackコネクトだと思っているものの大半は単に「相手がゲストアカウントを用意してくれていた」だけですから!残念っ!!!(古っ
というわけで「Slackコネクト is 何?」というネタを改めて小学生でもわかる様に書いてみたつもりの記事です。
なので細かいところは端折ってますが、そういうのが気にならない方向けの記事です。気になる方は恐らく既に「Slackコネクト is 何」を理解されていると思われるので、ここで読むのを止めた方が精神衛生上も宜しいかと存じます。ハイ。

最初にSlack用語の説明から

Slackワークスペースとは

ひとことでいうとSlackの「場所」です。「箱」と思ってもいいです。何を入れる箱かというと沢山のチャンネルを入れる箱です。
見た目で言えば、以下のものが「ワークスペース」だと思ってもらえればOKです。



画面の左上に出てくるこの部分
クリックすると「xxxxx.slack.com」というURLが表示される
  • 画面の左側、チャンネル一覧の一番上にある名前

  • クリックすると "xxxxx.slack.com" というURLが表示される。
    ※xxxxx の部分がワークスペース固有の文字列となる

  • IDとパスワードでサインインする必要がある
    ※ID=メールアドレス

  • 「サインインできる」=「アカウントを持っている」
    →「 "xxxxx.slack.com" というドメインにメアドとパスワードでサインイン出来る」=「"xxxxx.slack.com" というワークスペースにアカウントを持っている

Slackのアカウント

Slackのワークスペース(オーガナイゼーション)の中で、メールアドレス一つとセットでSlackアカウントを持つことが出来ます。
アカウントは事項で説明する神アカウント管理者アカウントが追加したり削除したりできます。
大前提として、Slackを使う=必ず「サインインする必要がある」=「Slackアカウントを持っている必要がある」となります。
※「そもそもアカウント is 何?」については今回は省きます。すまん、今時それくらい理解してからインターネッツしてくれ…

Slackのアカウントの種類

全てのワークスペースには以下の3種類の管理者アカウント(神アカウント)と、それ以外の平民アカウントが存在します。

管理者系のアカウント(神アカウント)

  • プライマリーオーナー ワークスペースにただ1アカウントのみ存在する唯一絶対神。全ての始まりであり、終わりを統べるものである。

  • ワークスペースオーナー プライマリーオーナーから「ワークスペースを全て消してやるぜガハハハハ」以外の全ての権限を委譲されたオーナー。ただしオーナーがオーナーを指定することはできない。

  • ワークスペース管理者 オーナーからいくつかの権限を任された管理者。なにを託されるかはオーナーによる設定次第。

ワークスペースのプライマリーオーナー、オーナーと管理者は、ワークスペースの利用者であれば誰でも https://xxxxx.slack.com/account/workspace-settings#admins で確認することが出来る。
xxxxx.slack.com の部分は前述の「ワークスペースのところをクリックして出てくる詳細」で表示されるURL

平民アカウント

先述の神アカウントとは別に、Slackをありがたく使わせて頂ける一般アカウントとして下記の2系統/3種類が存在する。
※ただし「ゲストアカウント」は有料プランのみ利用できる。

  1. メンバーアカウント

    • ワークスペース内のパブリックチャンネルなら自由に閲覧・検索・入室することができる。

    • メンバーアカウントはパブリックチャンネル、プライベートチャンネルを問わず他のメンバーアカウントを自分が入室しているチャンネルへ呼ぶ(入室させる)ことができる。

  2. ゲストアカウント

    • オーナーや管理者が指定したチャンネルのみ利用できる。

    • オーナーや管理者が招待しないとチャンネルに入室出来ない

    • 利用できるチャンネルの数によって以下の2種類がある

      • マルチチャンネルゲスト

        • 2つ以上のチャンネルに呼ばれることができる。

        • 有料(メンバーアカウントと同額)

      • シングルチャンネルゲスト

        • 1つのチャンネルにしか招待できない。

        • ワークスペースの契約形態に寄らず常に無料

まとめるとこうなります。

ワークスペースと、その中のアカウントの種類

各アカウントの種類で出来ること/出来ないことの比較はコチラをどうぞ。

自社のSlackワークスペースに他社の人を呼ぶ

単に「他社の方とSlackでお話しできるようになりたい」「呼びたい」だけであれば、「他社の方のメールアドレスで自社のワークスペースにサインインできるアカウントを追加する」だけ、つまり「ゲストアカウント」を追加すれば事足ります
この場合、「ワークスペースへのゲストアカウントの追加」なので、アカウントの管理も、そのゲストがどのチャンネルに参加できるかも、管理者が設定します。

今使っているワークスペースにゲストを追加する

おめでとうございます!
これで他社様の〇〇〇様と「Slackで繋がることができました」ね!
万歳!万歳!万歳!🙌🙌🙌🙌🙌🙌

これで充分ですよね?あなたの欲求は満たされましたよね?
であればもう他に何も言うことはないので、コネクトのことは忘れてください。そんなもの知らなくていいんです!
そして「他社の方」が2人、3人、4人…と増える度に、そしてチャンネルが増える度に、その都度その都度、管理者の方へ「メアドと入室させてあげたいチャンネル」を伝えて招待してもらってください。
管理者の方と大の仲良しな貴方なら何の問題もありませんよね!
会社に唯一人しかいない貴重な管理者の方がお休みだったり、虫の居所が悪かったり不在だったり、貴方や呼ばれる方や先方の会社に対して管理者の方が個人的な恨み嫉み妬みか何かを抱えていたり、長期休暇中だったり、そもそもあなたの日頃の行動や管理者に対する態度がアレだったり、いやそれ以前に管理者の方が一人しかいなくて、かつその方がトイレに長く籠る必要がある状態だったり…でもしない限り、そしてあなたが管理者の方に対して感謝を捧げ、時には労いの言葉や、生理的欲求を具体的に満たす物理的な何かを捧げたりすることさえ怠らなければ、管理者の方があなたの言い分に耳を傾けてくれる限りは、すべてが上手くいくでしょう。
更に!あなたは何も気にしなくて良いのですが、先方の方が既に先方の会社の中でSlackを使っていようがいまいがそんなことは一切関係なく、相手が我々のワークスペースにIDとパスワードでサインインすることを常に強制させられます。これなら間違いないですね!あなたは細かいことを知らなくても、相手に苦労さえ負わせられれば、貴方の思惑通り何もかもうまく行きますね!たぶん!恐らく!知らんけど!

じゃあコネクトって何よ?

会話が弾んでチャンネルも盛り上がってくると、「では御社の〇〇〇さんもこちらのチャンネルへ入って頂いて」とか「へーしゃの△△△部の×××も一緒に議論して」なんてケースが増えてきます。
はい、そうです!日頃管理者ととっても仲良くしていて、管理者の勤務状態や御機嫌も体調もすべからくご存知な貴方なら、何も問題ありませんね。都度他社の方のメアドを聞いて、それを管理者の方にチャンネル名と共に管理者の方へ伝えて、管理者の方がとっても機嫌が良くてトイレに行く必要もなくて貴方の日頃の行いがとってもとっても良い場合に限り管理者がその対応をしてくれるのを首を長くして待ち望むだけですね。そうしてアカウントを追加してさえくれれば、あとは先方御社の皆様方が、弊社のワークスペースへ繋ぐ為だけにわざわざIDとパスワードを記憶して、サインインして集ってくれますね!とってもとっても簡単ですね!
全然迅速じゃないけど!あなた以外の方が色々してますけど!

あ、でも、メンバーアカウントならプライベートチャンネルでもメンバーがメンバーを呼ぶことが出来るんですよね?だったら、パスワードとかサインインとかよーわーらんけど、社外の方もメンバーアカウントとして追加しちゃえばいいんじゃね?

パブリックチャンネルが全部ダダ洩れしても良いなら是非どうぞ。
なにしろメンバーアカウントは全てのパブリックチャンネルに入退室自由ですので。
なんて付け加えると恐らく途端にプライベートチャンネルが多発して瞬く間に情報管理不能に陥ることが容易に想像できますが、それでも差し支えなければ数多のプライベートチャンネルのメンバー管理といういばらの道を是非邁進して情報管理を謳歌してくださいませ。
なにしろ管理者の休暇予定からお腹の調子やその日の気分まで見通せる貴方ですから、100個以上のプライベートチャンネルと、そこに入室している人の管理くらい全然余裕でしょ?え?違うの?

はいはい、そこで Slack コネクトですよ。

先方が既に先方社内でSlackを使っているのであれば、Slackコネクトというものを使うと、弊社と御社の間でチャンネルを共有することが出来ます。

どーゆーこと?

つまり、こういうことです。

つまり、Slack コネクト=御社と弊社でチャンネルを共有(Share)することが出来ます。どういうことかというと、同じチャンネルを双方のワークスペースそれぞれから見ることがでるようになります。共有されたチャンネルは、双方のワークスペースそれぞれでチャンネル一覧の中に表示されるようになります。なので、

  1. 弊社で参加が必要なメンバーはメンバー自身が直接追加することが出来る
    ※パブリックチャンネルであればメンバーなら誰でも参加することができる

  2. 御社側も共有されたチャンネルに対して御社内のメンバーが御社内の他のメンバーを自由に呼ぶことができる

というわけです。
一度Slackコネクトでチャンネルを共有してしまえば、新たに参加者を増やそうとした際、その都度管理者にメアドやチャンネルを伝える必要はありませんし、弊社と御社でメアドのやりとりをする必要すらありません
さらに、ワークスペースによってIDとパスワードでサインインし直したりする必要もないので、先方が既にSlackを使っているのであれば、新しくパスワードを覚えてもらったり、わざわざ自社のワークスペースへサインインし直してもらったりする必要もなく、先方の既存の環境のまま、他のチャンネルと同じ様に参加できます。
これが Slack コネクトの最大のメリットです。

Slackコネクトするには?

Slackコネクトでワークスペース同士を繋ぐのは管理者同士でしか設定できません。なので、Slackコネクトをするには以下の2点を貴方が利用している自社ワークスペースの管理者の方へ伝える必要があります。

  1. 先方のワークスペースの管理者はどなたですか?

  2. どのチャンネルを共有しますか?

伝える必要があるのは「招待したい相手のアカウント」ではなく「相手のワークスペースの管理者」であることに注意してください。

以上さえ管理者の方に伝えて、めでたく Slack コネクトでチャンネルを共有出来たら、もう管理者に都度先方のメアドを伝えたり管理者の休暇予定やトイレのスケジュールや御機嫌を伺ったり先方に新たなパスワードを覚えることを強要したりする必要はありません。
お互いのワークスペースで、必要な参加者が、他のチャンネル同様に自由に参加・招待し合いましょう。きっとコミュニケーションが更に活発になり、意思決定も迅速になるハズです。たぶんね。きっとね。恐らくね。

最後に

「ゲストもプライベートチャンネルなら呼べなかったっけ」とか「チャンネル以外にDMも共有出来るよね?」とか「一度信用したワークスペースなら管理者介さなくてもチャンネル追加出来るよね?」とか「一度そのワークスペースで認証されちゃえば切り替える度に再サインインしなくても良いよね?」といった細かい話は大元のSlackの説明を見ればわかる話だったり、各社の運用方針(ワークスペースの設定)によりけりです。
そもそもそんなツッコミが出来る人や、それでSlackコネクトが理解できる人は、こんなnoteを読む必要もありませんので今回は書いていません。
本記事の趣旨は当初に書いた通り「単にゲストで追加するだけ」を「御社の〇〇〇様とSlackで繋がれた!」(ここまでは或る意味正しい)→「御社とSlackでコネクトした!」と誤解してしまっていた方が、それと「Slackコネクトで御社と弊社のワークスペースをつなぐ」とは全然別のコトですよ、ということを理解して真実に目覚めて頂ければそれでOK、というスタンスです。ていうかシンプルに「ちゃんと言葉の意味を知ろうね」的な。

そして、ここまで読んで頂いてまだ理解できない様でしたら、ちょっとお休み頂いて、ご自身のITリテラシーを見つめ直して頂くと宜しいかと思います。わりとマジで。

余談

Bingさん、だいたいあってる。

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