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学ばざる日本

政治についての話になると、
「自民党のせいで日本はダメになった」
「若者が野党に投票しなくちゃだよね」

などと述べる人が
チラホラ散見されるようです。

まず、
日本がダメになったというのは間違いでしょう。
日本は、全盛期よりも景気熱がない。
というだけです。(詳細は省きます)

次に、若者が野党に投票するとて
どの党に政権運営能力があるのでしょうか?

仮に野党が連立しても、
利害関係の一致のみの関係は
あまりに脆弱です。
日独伊三国同盟(第二次大戦)がそうでした。

強い協力関係を築くには思想の一致が必須です。
日独伊に対抗した連合国側は、
自由主義を守るという思想が
一致してしていました。

よって、
あくまで私見ですが
当分は自民党に政権がある
と考えます。
(他にも理由が多数ありますが)

しかし、
統一教会問題政治資金パーティ問題など
腐敗が進んでいることも事実です。

今後の日本が心配な方は、
沢山いるでしょう。

(いる事にします。話を進めるためにも)

過去に日本は、
世界を巻き込んだ
とても大きな過ちを犯しました。

そこから学べることは、
将来へと生きる私たちが知るべき知識
のはずです。

そこで、
今の日本国とその民の根本を知るために
半藤一利「昭和史1926-1945」をベースに
考察してみましょう。

(今回はいっぱい日本の悪い事を書きます。
 でもいい事もいっぱいあります。
 お忘れなきよう。)

昭和史から得る5つの教訓

早速ですが、
昭和史は太平洋戦争を経験しました。
その大きな鍵は満州です。

その上で、
半藤一利は昭和史から得られる
5つの教訓を提示しています。

①国民的熱狂を作ってはならない

当時、帝政ロシアが南下したがります。
日本は中国に防波堤が欲しい訳です。
そこで、日露戦争で満州を獲得しました。
(まだ満州は中国の一部)

そこで関東軍(陸軍)は、
マスコミを使って
こざかしい動きをします。

「満州は日本の生命線なんじゃ!」
と国民を煽り倒したのです。
そして、
国民はまんまと便乗。
満州事変を経て、満州国が建設されました。

いくら、陸軍がマスコミを利用したとしても
それに乗った国民にも
同じように責任があります。
当時の流行(今でいうバズり)が
戦争を後押ししました。

②抽象的なイメージ論を好み、
 現実放棄してからの
 目標設定をする

第一次大戦は
ヨーロッパが主戦場だったので、
日本は軍需景気(武器等を売って金儲け)により
ウハウハでした。

それも束の間、
第一次大戦終結により
日本経済は急激に不景気になります。
しかも、
関東大震災のダブルパンチで
金融恐慌が発生しました。

しかもからのしかも、
ニューヨーク・ウォール街の株価大暴落により
トリプルパンチで一寸先は闇。

しかし、社会主義国・ソ連だけは
元気に見えたようでした。
社会主義思想はインテリ層や
軍人の内部に浸透したそうです。
(うらやましいからね)

太平洋戦争の泥沼化を促進させたのは
こ奴らです。

彼らは、
ソ連のプロパガンダ(宣伝)を鵜呑みにしました。
ソ連は社会主義を拡大するために、
国内の情報統制を徹底したのです。

現実をしらず、
無知である事も自覚せず、
自分に都合の良い目標を掲げる。

今もいますね。はい。

③日本はタコツボ社会の小集団主義

タコツボってやつ

上の写真がタコツボってので、
これにタコが入るらしいです。
一つ一つがヒモで連結してあるらしいのですが、
日本社会はまさにタコツボ型と言われています。

ヒモで連結されたタコツボたちのように、
日本社会の組織は
個々に分離して併存し続けています。

なので、それぞれが仲間集団を構成し、
他集団との意思疎通を困難にしています。

当時の大日本帝国軍部は、
前線部隊から経済界まで
あらゆる方面に対して
意思疎通が希薄で、一方的。
まさに暴走していました。

昨今では、
ビッグモーターが大やらかし祭でしたね。
あれも経営幹部が
前線を知らぬが故の暴走です。

④国際社会の常識を理解してない

1945年8月14日にポツダム宣言を
受諾しました。
そして、
翌日15日に日本は武装を解除します。
この行動はアホでした。

ポツダム宣言自体は、
アメリカ・イギリス・中国によるものです。
他の国は関係ありません。

実は8月9日に
ソ連が満州に侵攻していたのです。
8月17日には(日本は武装解除していたため)
ソ連による一方的な大攻勢で、
軍人・民間人8万人
捕虜10万人が死亡しました。

降伏文書に調印するまで、
戦争は終わらない常識
知らなかったのです。

G7男女共同参画・女性活躍相会合

上の写真は
日光で行われた、
G7男女共同参画・女性活躍相会合の
写真です。
青スーツの方が日本の女性活躍相です。

...現代も相変わらずみたいですね。

⑤何かあると対症療法的な対応で終始
 すぐに成果を求める

対症療法とは、
インフルエンザにかかったときに
解熱剤を服用する的な感じです。
症状を和らげる目的ですね。

本来ならば、
原因療法となるタミフルを服用すれば
原因となるウイルスに対処できます。

要は、
対症療法は簡単に即座に効果が見込めます。
しかし根本の解決にはなりません。

一方、
原因療法であれば努力や時間を要しますが、
長期的に見れば最善なのです。

2018年に話題となった
日大アメフト部による悪質タックル問題を
覚えているでしょうか?

この事件の責任を取る形で、
監督やコーチ陣はアメフト部を退きました。

そして昨年に発覚した
日大アメフト部による大麻問題。

2018年の監督達をクビにする
対症療法ではなく、
アメフト部自体の根幹をクリーンにする
原因療法が行われるべきでした。

そうすれば、
アメフト部は廃止されることは無かった
かもしれません。

驚愕の真実

上記で述べたように、
昭和史の大日本帝国は
日本人の悪いトコがてんこ盛りでした。

他にも例をあげてみると、
特攻隊、沖縄本土決戦、
戦艦大和の無謀な出撃、などなど...

全て5つの教訓と通じる部分があります。

そして驚愕の真実があります。

日本は8月14日に
ポツダム宣言を受諾しました。
ですが、
翌15日には
アメリカ・イギリス・中国・ソ連による
日本四分割統治が決定する予定でした。

たった1日の差で
日本は国土を分割されずに
済んだのです。

もし分割されていたら、
東京と大阪を行き来するために
パスポートが必要になっていたかもしれません。

今後の日本

今回は、
現代の日本に通ずる
昭和史の失敗や
それから得られる教訓を見ていきました。

しかし、当たり前ながら
現代の政府や企業・個人に至るまで
これらで説明しきることは
到底不可能です。

ですが、
(例にあげたように)
それでも前述した5つの教訓は
現代の多くの事件に関与しているのも
事実です。

あれほどの大失敗をしたので、
同じ失敗は繰り返さず
歴史から学ぶべきですよね??


少なからず、
5つの教訓については
なおさらです。

............

あれれれれ?
学べているとは言い難いですねぇ....

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