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【旅】仙台 秋保温泉

ふりかえり旅メモ2:秋保温泉(宮城県仙台市)

前回の仙台市内に引き続き、このへんの話を書いてみる。
秋保温泉はたまたま行ったような感じだったけれど、日本各地の小さな観光地のあり方を考えさせられる場所だった。また行きたい。

【秋保温泉】
秋保温泉に行ったのは2022年1月。仙台でのサカナクションのライブチケットが当たったので友人とふたりで旅行がてら、一泊二日の遠征というやつをやった。宿のごはんが美味しかった。

そういえば変だけど美味い蕎麦屋に行った。
評判はいいのだけど、外装がちょっと奇妙だった。看板が多すぎるし住宅っぽくてちょっと尻込みする。だけど評判はいいので入ってみることにした。内装もちょっと変だった。商売繁盛のお守りみたいなのが多すぎる。店主はいかにも蕎麦屋という感じの、紺色の布を頭に巻いたオヤジ。一人でやっているらしい。店は変だが、清潔感はある。少し時間がかかるよと言われて緊張ながら待った。

外観
内装

運ばれてきた蕎麦はすごく美味しかった。「まずは塩で」と言われる。冷たい水でキリリと締まった蕎麦、噛むと味と香りがする。鴨南蛮のだし汁も、添えられた野菜も全部美味しくて小さな感動を覚えた。野菜のいくつかは自家栽培とのことだった。良い素材と丁寧な仕事によるおいしさ。行ったの忘れてたけど、また食べたい。

蕎麦

秋保は街の真ん中に川が流れているのもなんだか気分がいい。
一部は磊々峡と言われる小さな渓谷になっていて、川沿いに少し降りることができる。お手軽プチ自然はありがたい。もう少し山の方に登ると、秋保大滝もある。本来絶対行きたいところだったんだけど今回は行けなかった。
川に沿ってバスが走っているのも地味にありがたく重要な要素だった。本数もまあまああるので、ちょっと歩いて出かけて行って、帰りは適当なバスで宿に帰ることができる。冬季以外はレンタサイクルもあるらしい。ちゃんと、街をウロウロするのに必要な交通手段が揃っている。

磊々峡

市街から比較的近いからか、エリア全体に活気があった。道の駅的な直売系の施設があって、おしゃれなワイナリーもあった。地域一帯で誰かがプロデュースをしている感じ。調べてみると「アキウツーリズムファクトリー」という会社が町おこしをしているらしい。記事が出てきたので貼っておく。レンタサイクルもこの会社による施策だった。

過去にいくつもの地方都市や地方の温泉地を見てきたけれど、誰かのプロデュースを感じさせる一体感と活気がありながら、地域特有の魅力が失われていないのは珍しくて印象的だった。(金儲けのための「ナンチャラ横丁」みたいなのはよくあるが、高くてマズくてつまらないことが多い)
旅をしていると地方都市のこれからに思いを馳せることも多いけれど、重要なロールモデルの一つだと思う。その視点でももう一度行ってみたい。

【仙台秋保地区・地域資源を活用した観光モデル構築 のための拠点整備事業】 令和元年度実績報告
https://www.city.sendai.jp/project/kougai-seibu/documents/akiu_r1.pdf

訪れた場所は以下
佐藤屋旅館
すずめのお宿(蕎麦屋)
秋保ワイナリー マルシェ
オルガン(ヴィーガンスイーツ店)
秋保ヴィレッジ アグリエの森(道の駅的な施設)
主婦の店さいち(おはぎが超有名なスーパー)
巨大こけし
磊々峡
柏鮨

行けなかったけど行きたかった場所
秋保大滝
Pizza&Cafe 森のオーブン ドットーレ(おいしそう)

おしまい。

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