tama

専門まで服のデザイン型紙縫製スタイリング、広告撮影を勉強。過去フリーで衣装製作実施。革…

tama

専門まで服のデザイン型紙縫製スタイリング、広告撮影を勉強。過去フリーで衣装製作実施。革靴屋勤務しつつ趣味の映画、fashion、音楽等文章を不定期更新中。PHOTOHITO https://photohito.com/user/photo/155169/

最近の記事

庵野、松本、時々、卓球さん。

「自分が世界にというよりは、 世界が自分に近づいてくる。」 キョロキョロ目を見開き、時より悩ましい表情を浮かべながらカメラとスタッフを気遣いつつ、松本と庵野は言葉を絞り出す。 amazon prime、庵野秀明ドキュメンタリー「さよなら全てのエヴァンゲリヲン〜庵野秀明の1214日〜」「松本人志+庵野秀明 対談」映像を、私は白飯に梅干しをのせ、食い入る様に見つめていた。 皆さんはチェックされただろうか。 何故にそんな話を?というのも、 7年程前からDVDで「人志松本のす

    • 極上音響上映(佐野元春LIVE)

      佐野元春について、かける自信がないのでかかないが、 人生で一度、二度観れるかどうか。 そんな映像と体感だった。 中にはすすり泣く人すらいた。 「ハートビート」のハーモニカの心地よさ。 浮遊する魂たちの叫び。 佐野元春がエク○タシーなのか、 立川シネマシティのサウンドシステムが、 エク○タシーなのか、 合体したからそうなのか、、、 とにかくスピーカーにしがみつきたくなる。 ここのイコライザーシステムとウーハーは、まだまだご健在だと感極まった。 というかシネマシティの公式サ

      • 色彩の魔術師に敬意を込めて

        2020年10月4日、日本が誇る世界の高田賢三がこの世を去った。 「KENZO」 70年代ファッション界の革命児としてイヴ・サンローランと肩を並べ、フランス、パリではじめて日本人が認められる、成功出来ると証明したファッションデザイナー。 業界で革命を起こした文化服装学園、花の9期生までも、コロナウイルスは飲み込んだ。 はじめて賢三さんのルックを観たのはいつだっただろう。高校生の夏休み、大量のスケッチデザイン画を提出しなければならなかった時か。 本屋や図書館に出かけては、

        • 「PHOTOHITO」始めました。

          プロフィールからも写真観れますのでよければ。不定期で路上を撮影しております。 上の写真は新宿にある「バーニーズニューヨーク新宿(日本1号店)」が閉店した後、空になった様子をおさめたものです。 左側に傘をさす女性。黒を纏っているのに、赤の紙袋が叫んできて、私の足をとめました。そんな写真です。写真は基本、私の中で言葉にしたくない、、解説は苦手です。写真で理解して欲しい。そんな感じでしょうか。

        庵野、松本、時々、卓球さん。

          映画「初恋」

          1968年日本は学生運動真っ只中。 機動隊が角材を振り回し、学生達は地にへばりつきながら自由と尊厳を求めていた。 秒針の音と軽やかなアコギが教室の机にしがみつく、みすず(宮崎あおい)の声に寄り添う。 「心の傷に時効はない。」 この作品は当時、日本で起きた「府中三億円強奪事件」が題材となる。 1968年12月10日、東芝電気工場社員の給与、現金三億円が輸送車ごと強奪される。 誰も傷つけられる事なく。 捜査費用は7年で九億に登るというから驚きだ。日本犯罪史では20年の時効

          映画「初恋」

          走り続ける

          「太陽が燃えているの!」 小さな女の子が無邪気に笑いながら紙いっぱいに絵をかいてる。 午前9時の飯能行き電車。 今日は日曜。 背広マスクの大人達とは程遠い 穏やかな日常。 ディズニーキャラクターのデイジーのヘアゴムで、そっとその子の髪をゆいながら、お父さんはこくこくとうなずく。 膝の上の色鉛筆達が転げ回らない様に必死に膝をとじながら。 デイジーは女の子の笑顔と一緒にコロコロと微笑み、揺れ傾きながら、お父さんが出した白いカーディガンを見つめている。なかなか手を通さない女の子

          走り続ける

          母よ

          昨日は母の日だと連絡したら 沖縄にいる母が精神が弱って涙が出ると返事が。 人生ではじめてじゃない? そんな事いうの。 母よ、 中学生の私を連れて「黒蜥蜴」に「乱歩地獄」 結構ショックな映画、桜坂劇場で観たね。 空の洗濯機がくるくる回るのを眺める浅野忠信の気持ち、今は少しだけわかる。 母よ、 中学で友達とうまくいかない私を連れ、 留学中の姉がいるケアンズを訪れたね。一緒にシドニーのハーバーブリッジに登って風を感じて、オペラハウスが小さくみえる程に、世界を広く感じたよ。 母よ、