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スーパーマーケットの意外な万引き対策


私はあちこちのスーパーで働いているけど、今時珍しくクラシック音楽を流しているスーパーがあった。

パートさんが「クラシック音楽で、万引きが減るんだってさ」と言っていたので調べてみたら、こんなニュースが見つかった。

米セブンイレブンのホームレス対策は大音量クラシック

LAでは効果があり、その結果としてホームレスが敷地内に滞留するのべ時間の10%削減に成功し、万引き被害の削減にも効果があったそうです。そのため、フランチャイズ本部が用意するはずの音響機器が品不足となり、一部のオーナーは自費で機材を導入して「大音響でのクラシック音楽」を流し始めているそうです。

一方で、NYでは「効果がなかった」という記事がありました。実際に敷地内に滞留しているホームレスに取材すると、「音楽が鳴ったら、それに合わせてダンスするだけさ」と意に介していなかったそうで、そうした場合は、店も「大音響作戦」を中止しているそうです。

ニューズウィーク

しかし、これ以外に「クラシック音楽で万引き防止」の話はヒットしなかったので、都市伝説だと思うことにした。



音楽が暗号みたいに使われているケースもあるようだ。今もあるのかな?
現場にいてもスキマバイターにはわからない。

国民的人気アニメ「サザエさん」の主題歌は、複数の意味が報告されています。不審者(万引きなど)入店を知らせる [1]
売り場清掃の時間のお知らせ [2]
(以前は)早番社員の退社のお知らせ [2]
(店によっては)生鮮食品の入荷を知らせる [1][2]

下記サイト


激しいロック音楽が流れたり、トレンドなヒット曲がヘビーリピートしている時に突然ブツっと切れるのは

・店内アナウンスを流すため
・やかましすぎるから
・その曲が嫌いな店員がブチ切れて止めてる

という、パターンもあるよ。


狙われるドン・キホーテ


ドン・キホーテは、外国人窃盗集団に狙われまくっている。それはもう大胆に、カートでごっそり商品を持っていかれることが多いそうだ。

浅草のドンキでは働いたことはないけど、他数店舗では働いた。
働きやすい良い職場が多かった。


そんなドン・キホーテでは、クラシック音楽を流していない。その代わり、あのテーマソングが流れ続けている。

ドン・キホーテで働くと、あの「ドンドンドン、ドンキー♪」の歌が2日間くらい頭から抜けなくなる。


ドン・キホーテの売り場を浄霊をすれば、少しは犯罪が減るだろうか?



結界を張る


呪術的アプローチをしているスーパーマーケットは、実在する。

私がリサーチしているスーパーは、ひたすら霊能者の案を取り入れている。私以外の人は気にしていないようだが、私はしっかり気がついているので、店の表も裏方もチェックしているのだ。

あるスーパーマーケットでは、万引きやトラブル対策のために店舗の目立たないところにお札を貼っている。
お札でも効果が薄い場合は「仏像の御姿」の写真を、店舗内の柱に貼っている。
不思議なことに、あまり気にするお客さんはいないようだ。ノーマルな人の目にとまらない術でも、かけられているのかもしれない。

そのスーパーは、売り上げが右肩上がりで急成長しているので、呪術的アプローチもそれなりに効いているのだろう。



万引き常習犯、出禁客対策の隠語アナウンスとポスター



万引き常習犯や出禁客は、店の裏方の通路に指名手配犯みたいに、顔写真と特徴と事件メモが書いてあるポスターが貼られている。

警備員や店員が当該の客を見つけると、無線か内線で事務所に連絡がくる。
そして「S185、接近中」のような隠語でアナウンスをするのである。

わたしは人相の勉強をしているので、ポスターの顔写真をチェックしているが、血走った目、悪そうな三白眼、釣り上げた眉、眉間の皺。

皆一同に、いかつい表情だ。


そんな中に、1つだけ満面の笑顔を浮かべているおじいちゃんの写真が混ざっていた。

「孫に米寿のお祝いをしてもらったぞい」みたいな笑顔
「これは別枠で、お客様からの感謝のお手紙とかかな?」と思って掲示物の内容を見たら、『万引き常習犯』と書いてあって、驚いたどころか、大変ショックを受けた。


いい笑顔の写真だったのが、悲しさを一層引き立てた。

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