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『ITエンジニア 舐められ あるある』 私の愚痴

私の本業はエンジニア(プログラマ 兼 データアナリスト)である。
平日は在宅ワークしている。
土日いずれかは、プチ旅行と筋トレとグルメとお酒と乗り鉄のために、いろんなところで働いている。

今回は、時々爆発する心の叫びをnoteで叫ぶことにした!

※ちなみに、私は社内SEポジションなので、ソフトウェア開発本業の方とは、感覚が異なるかもしれない。


①「自動化なんて簡単に出来る」と思われている

私は社内の業務自動化案件をよくやるのだが、策を練って作ったプログラムは、ボタンひとつでダーっと動くので、結果だけ見れば簡単そうに見えるだろう。

かんたん!?
違う!!!

求められる結果を出力するのに、一筋縄ではいかない事が多く、工夫に工夫を重ねて、なんとかして、希望の出力を得られるようにしているのだ!

ネ申エクセル、非構造化データ、クレンジング必須の汚いデータの山、欠損だらけのデータ、そんな普通に使えるわけないデータをなんとかするのは、とにかく大変なのだ。アイディアを出して、不可能を何とか可能な状態にするには、蓄積された知識と経験と、そこから出てくる勘が必須である。

私の脳内には「蓄積された知識と経験と勘」の先輩人格が出来てしまった。プログラミングに詰まると、先輩人格からアドバイスが出るので、なんとか毎回切り抜けている。

いわゆる、多重人格で仕事をするってやつ!?

だけど、ボタンひとつ押せばダーっとプログラムが動く様子を見た非エンジニアの職員は
「なあんだ!簡単なんだね」と思うのである。
で「簡単に出来るから、誰にでも出来そう」などと錯覚するのだが、あなたが出来なかったから私にやらせてるということを、都合よく忘れているのである。

作るのは、全然簡単じゃあないのよ。
結果を見るだけの人は、見るだけだから簡単だろうけどさ。

②「お前の技術を短期間で俺にインストールしろ」?


派遣先の非エンジニアの係長から
「俺にデータ分析を教えろ!すぐ理解できるように教えろ」などというので、その頃データアナリスト歴3年(学習含めると4年)だった私は「勉強して、少なくとも1年以上は実践してください。本も売ってるし、教材はネットにあるので頑張ってください」としか言えなかった。

そうしたら、係長は怒った。
私はとりあえず、専門書を勧めた。
係長は、本すら読めなかった。

「おい、寿司職人!俺に、簡単に出来る一流の寿司の握り方を教えろ!」と、この人は言うのかな?

エンジニアも職人だ!
なめんなよ。

③「楽して稼げる」キラキラしてるイメージなの?


プログラマを目指して勉強始めた学生や、親御さんと話をしていて「エラー対処とか、とにかく根気が必要です」「ロジックの組み立てが一番頭使います」「バグ潰しもひたすら粘り強さが求められます。途中で投げ出せません」「出来ないことを出来ないと、簡単に言えないケースが多いです(たまに酷すぎる場合は、ちゃんと断るけど)。なので、不可能を可能にするのが、これまた大変です」
と本当のことを言うと、たまにブチ切れられる。

エラーもバグも、ロジックの構築も、無理ゲーの無茶振り案件も、デスマーチも、プログラマの負の側面。

メガベンチャーなんかに多い、横文字の長い肩書きの、小綺麗な格好をしてイベントやエキスポで登壇したり、メディアに露出しているキラキラしている高給取りの人のイメージが強いみたいなんだけど、(一部の人を除いて)現場でガリガリ コーディングしている、または出来る人は少ないんじゃないかな。マネジメントとか別のことやってる。
そういうタイプの人は、私はげんなりするんだけど、初学者の多くは憧れを抱くらしい。

現場のプログラマ達は、キラキラの反対が多い!
キラキラの反対語は「泥臭い」かな?
地味に地道に、陰でコツコツ。
泥臭い現場の方が多いのである!

凄いプログラマは、立ちはだかる難題を突破したり、血を吐くような経験、辛苦を味わい尽くして凄くなっている。
私も胃潰瘍で血を見た頃から、峠を越したのか、一気にプログラミング技術が向上した。

たまに天才プログラマもいるが、彼らは天才なので、サラリと凄いコードが書けてしまう。海外のサイトを見ていると、たまにそんなコードに遭遇して感動する。
世界トップ50大学卒とか、GAFA人材みたいな人達だ。あまりに天才すぎるので、目指すとかそういうレベルではなく、多くの凡人は自分と天才の差を知り、絶望するだけである。(私も私の周りの人たちも、こんな感じだ)

「キラキラしてない。楽じゃない」と現実を伝えただけで怒られるけど、私はキラキラしてない"いかにもエンジニア気質"という渋い(哀愁に似たものを感じる)方達の方が好きだし、信頼がおける。

④「替えはいくらでもいる」と思われている

昨今、IT人材不足のため、エンジニアの派遣社員も半年くらい捕まらないケースがある。

ITといっても、開発系だけでも、ゲーム開発、アプリ開発、WEB系(HTMLや、PHP他)、金融システム、社内のERPシステム、データ分析、AI開発などなど色々あるし、セキュリティやネットワーク、IoTなど、幅広い分野に細分化している。

そもそも、取引先大企業の情報システム部にも、一介の派遣社員の私ごときレベルのことすら出来ない人ばかりではないか・・・。

求人出せば、明日見つかるようなものではないぞ。

⑤安い時給で働いてくれ・・・るわけないっしょ!

時給が安いと、それなりの人しか来ないよ。マジで。
安いところで働いている凄腕エンジニアって見たことがない。
「あれは出来ません、これも出来ません。自分は、このやり方でしかしません」と、いまいち、やる気のない人が多い印象。

まあ、やる気満々の向上心のある人なら、とっくにフリーランスで月単価100万〜の案件を受けてるよ。

ちなみにコストカットのためだけに、私の落ち度がないのに「時給下げていいか」と聞かれたら
「ビッグモーターですか?」と返すつもり。
てか、労基署に相談できるよ。不当な賃下げは。


こんな事態にならない事を祈る!


この話は、真剣に語ると長くなるので、この辺で切り上げる。


最後に、エンジニア胸熱の、この漫画をお勧めしたい!
初心の情熱を思い出すこと、間違いなし!


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