とある京都の書店で、自己陶酔と情緒不安定を常とする大学生がアルバイトをしていた。
彼は常日頃、このような心情の吐露をX(Twitter)に投稿していた。
ごくたまに、街の写真付きの”つぶやき”も投稿していた。
インターネットの怖さを知らない書店員は、
うっかり自分のバイト先の名を晒してしまった。
そして、ある日、その事件は起きた。
書店員はおもむろにスマホを取り出し、積み重ねた本と檸檬の写真を撮って「#黄金色に輝く恐ろしい爆弾」と称して、Xに投稿した。
しかし木っ端微塵になったのは、この書店員自身の未来であった。
たちまちこの投稿は、”ネット炎上仕掛け人”や”鬼女”ら"特定班"の目に止まり「バカッター発見!」と大拡散をされ、この書店員が働いている○善の電話回線がパンク状態になるほど苦情の電話がかかってきた。
この○善の店員の悪戯はたちまちにワイドショーでとりあげられて、書店員は損害賠償金を払わされた挙げ句、懲戒解雇処分されてしまった。
それからというもの、他の業種の大企業でも従業員がこのようなバカッターにならないよう、会社に不利益な情報をネットに公開しないように注意喚起をしたり、罰則事項とその後の処分について明記した誓約書に署名を書かせるなどして、バイトテロの破壊行為を予防するにようになった。
※引用:梶井基次郎『檸檬』 青空文庫
※過去に突然閃いて、自動書記的に書いてしまった
自分でも謎な二次創作でした。