見出し画像

会いたい人には会えるうちに

最近、知り合いのバンドのライブに行った。

下北沢の地下のライブハウスで、人生初めてのライブ鑑賞。

スピーカーの側で聴いていたからか、耳がキンとして頭の中がぼーっとしてしまった。

ボーカルがMCで「高校生の頃の友達とか、昔の知り合いとか、忙しい毎日に流されて過去に交わりがあった人と疎遠になってしまうことは悲しいし、とても惜しい」と話していた。

ふと思い出す。

昔の友人や、リゾートバイト先で出会った遠い地の知り合い、徒歩30秒の距離に住んでいるのに、何ヶ月かに一回の集まりでしか顔を合わせない幼馴染。

思い出はたくさんあるのに、どれも朧げで、はっきりしない。

今は変わってしまっているかもしれないし、自分も変わった。

でもまた楽しい時間を同じ空間で共有できたら、と願ってやまない。

今、一緒に過ごすことが多い友人たちもいつかはそうなってしまうのだろうか。

就職したら簡単には会えなくなる一つ年上の友達。

友人としての関係が崩れるかもしれない男友達。

いつ死んでしまうかわからない両親、祖父母。

また同じように過去の思い出として残るのだろうか。

じゃあ、今会える人とは会えなくなる前にたくさんの思い出を作りたい。

会えなくなる前に、後悔しないように、会えなくなったとしてもまたいつか話せるように、酒の肴になるような思い出話を作っていきたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?