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桜🌸色の空


 野生動物の足跡も無く雪原が彼方迄続いている。

 5時30分潰れた月は光り輝き、彼方迄風景を見せて、行く道を照らしてくれる。
 夜空を見つめていると星が月が美しい、そして永久に夜が終わらない様な気がする。
 5時50分星が見えなくなり月の輝きが失われていく、空が僅かに明るくてなっている。
 6時20分、黒い翼が空を横切り、又数羽の黒い翼が何処からともなく飛び急いで、食べ物を確保出来そうな所へ空を切り見えなくなった。
 6時40分、薄桃色の空が広がり出す、私は薄桃色の空気を吸い込み、一瞬の春先の空気を飲み込み、このまま春になって欲しい希望を掴み、そしてその希望を投げ出して、春は未だ先の事、これから本格的な雪が降るだろう、風が引き起こすホワイトアウトも有るだろうと、未だ見ぬ春迄の未来に覚悟を決めてハンドル握り、薄桃色の空気の中を走り出す。
 
 大寒な筈なのよね ? でも朝の気温は氷点下ではあるが8度、2度、1度と暖かい、ストーブを赤々と燃やさなくても済む喜びがある。
 日中はプラス気温、春先きの様に道路は雪が溶けビチャビチャとなり、僅かに車の色を残して泥だらけになっている。
 お出掛けの際は車体タッチなし、絶対に触らない様細心の注意を幾度も繰り返してドアの開け占め、買い物に行き駐車している車達を見回してしまう。
 その中に泥だらけの車を発見すると何故かホッと胸を撫でおろして、友達が出来た様に仲間がいる事に安心する。
 洗車をするか否か ? 洗車した所で10分もしないで泥だらけの悲しさ、走らなければ良いがそうも行かない野暮用事が今日も明日も有る。

 開き直る事にするわ(笑)

 今日も日中はプラス2度の予報に複雑な心境を抱えてしまう、溶け出した雪は夕方路面を、😱ブラックアイスバーンに変える危険が脳裏を横切っていく。
 
 
 
 
 

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