先日、はじめての出産をした。
麻酔を使って痛みを抑えながら行うために、あらかじめ予定した日に入院し、出産を迎えた。
ただ、その最中に体験したことは、準備や想像していたことのほとんどを塗り替えられる経験ばかりだった。
当日メモしていたことをここに少し整えて載せてみる。ひとりの出産の形として参考になるならと思う。
前日:計画入院
このときは、陣痛を翌日の朝から誘発して始まる、つまりお産本番は明日になると思っていた。。。
陣痛が始まるきっかけ
当日:陣痛
麻酔を打つころには陣痛間隔3分
麻酔の効果も束の間
麻酔と夫を待ちながら
夫にやってもらったこと
先生が来ない
「出したい!!!」
麻酔はもう・・・
痛みを押し出す力に変える
顔でいきんだらダメ
カエル脚にするイメージで脚にも力を入れてみた
寝ず飲まず食わずの10時間
麻酔が効かない、麻酔追加を待つ間にお産が進んでしまう
それで水も飲めないなんてデメリットしか受けていないじゃん!
と余裕のないこの瞬間は思った
出産、誕生
感想
安産なんてない、ぜんぶ命がけ
痛くないお産なんてないと思った。
もし無痛分娩が成功しても、帝王切開でも、陣痛がないわけではないし、麻酔をする痛み、術後の痛みや不調もある。
私の場合は陣痛〜出産までの時間が「10時間38分」だったが、これは初産婦の平均ラインらしい。あの痛みがこれ以上長くかかる場合なんて考えられない・・・痛すぎて、一刻も早くお腹から出したい!!出さなきゃ終わらない!!生きるか死ぬか!!まさに決死の覚悟だった。
助産師さんってすごい
出産本番の助手はもちろん、事後も赤ちゃんの預かりから産婦の下の処理や体調管理までしてくれた。
そして私のお産した病院では常時3人ほどの助産師さんと、ほかにも看護師さんが数名、昼夜交代制で常に動き回っていた。
お産の間も、その後のケアも、複数の助産師さんが代わる代わるやってくれた。チームでケアする体制ができているのが素晴らしかった。
以前、出産を経験した友人に聞いたとおり、主治医よりも関わる時間の長い助産師さんの力量や寄り添いが、お産前後のメンタルを大きく左右すると思った。
母親の実感
正直産むまで母になる実感を全然持ててなかったと思う。
本人が出て来た瞬間に、「この子が自分の腹からでてきた=自分が唯一無二の実の母親なんだ」という実感がやっと湧いた。
人間の生命として声をあげたり体を動かしたりする姿を見たり、抱いたり、おっぱいをあげたり、(出産した夜は母子が別室だったが)分娩室で子どもと一緒に写った写真を見返したりすると、「(子どもの名前)が可愛い、会いたい」と純粋に思った。
夫が立ち会ってくれてよかった
生まれる直前1時間くらいしか立ち会えないと聞いていたが、思ったよりたくさんサポートをしてほしいことがあったし、してもらえて助かった。
悶え苦しんだり、文字通り血と汗と涙を全部さらけ出したりしても冷静に支えてくれた。一緒にお産をしたと思えた。
産後入院中の記録もあるので、それも残しておきたいと思う。
それでは!