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子育ては、専門家の意見より保育士さんの勘の方が真実だったりする


💛現在23歳の息子がASD(自閉症スペクトラム)と診断されてから
プログラマーとして働くまでの振り返りブログです。💛

息子が、5歳を過ぎてもオムツが取れなかった記事を、以前書いたことがあるのですが


息子のおむつが取れずに焦っていたわたしは、ネットや本で発達障害のことを毎日のように調べて


オムツが取れない理由を
ASDの障害パターンに、当てはめようとしていました。
なぜなら、息子を型にはめることで自分が安心できるから。


偉い医師がこんな風に言っているから
息子もそうなんです、と
文献のコピーを、保育園の担任に渡したこともありました。

そのときの、担任の先生の対応はこんな感じでした。


コピーはお預かりしますね。
でも、息子さんはもうすぐオムツが取れると思いますよ。心配しないで待っててね。

心の中で先生はきっと

そんなに調べてばっかりいないで
もっと自分の子ども(息子)をよく見てごらん、ちゃんと成長しているよ

こんな風に、言いたかったのだと思います。
保育士さんの言ったとおり、そのあとすぐ息子のオムツは取れたのですから。




さらに保育園年長のとき、40歳代の担任の保育士さんに、こんなことを言われたこともあります。


この子は、あとから伸びる子だよ。
お母さん、楽しみにしていてごらん。

わたしが今まで何十年間、保育士やってきたと思ってるの!

見ればわかるんだよ。
だいじょうぶ。絶対にあとから伸びる子だから


実は私は
この保育士さんの言葉を信じて、
決して焦らず
息子を育ててきました。

幼少期は、人より何でもゆっくりで、手のかかる子でしたが、その後、先生の言葉通りにぐんぐんと伸び

小4になるころには
みんなと肩を並べるほどになっていったのです。


医師に、自分の子どもが「発達障害」だと宣告されると

とかく、医師や療育の先生の言葉、
さらにはネット上の、ASD やADHDなどの、ややこしいアルファベットの解説に惑わされ

目の前の子供の様子に、目がいかなくなってしまいがちです。

当時わたしも、息子の行動を
あれこれと型にあてはめることで
自分を納得させようとしていました。


しかし、保育園の先生は違いました。
障がい名なんて、ただの解説書くらいにしか思っていない。

先生たちが見ているのは、あくまでも本人そのもの。

息子と毎日一緒に過ごし、ほんの少しの成長に気づいては喜び、周りと比べることなく見守っていてくれたのです。

それはまるで、知識にかぶれた思い込みで、あらぬ方向へ走って行きそうな母親の私に

先生と息子がこっちだよ~と、正しい方向へと誘導してくれたかのように思えてならないのです。



医師や療育の先生の意見は、もちろん大事ですが、彼らはしょせん、たまにしか会わない人たち。

本人のことを、よくわかっているわけではありません。

病気になった子供のことは、小児科医よりも母親の勘のほうが正しいのと一緒です。


毎日、一緒に過ごしている保育士さんの勘や意見は、案外正しく、最も参考になるのかもしれないと感じています。

信頼できる園の、信頼できる保育士さんとともに、自分の子どもの発達を見守ることができるのは、親としての一番の幸せ。


それがどれほど重要で幸せなことだったのかを、20年経った今、身に染みて感じているのです。


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