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オランダの伝統的な家庭料理

Hoi!こんにちは!
この記事を読んでくださっている方の中で、オランダの家庭料理と聞いてパッと思い浮かぶものがある人はどのくらいいるでしょうか。
正直イメージがわかない方も多いのではないでしょうか?

今回は、日本人にはあまり知られていないオランダの代表的な家庭料理をご紹介します!

オランダ人の食文化

オランダの食事は簡潔に言うと「質素」なものが多く、味付けがシンプルで素材の味を活かしたものが多いです。また、あたたかい食事をするのは基本的に夜だけで、朝食は以前ご紹介したハーゲルスラッハ(パンにバターを塗ってチョコスプレーをかけたもの)、昼食はパンにチーズとハム、ジャムなどを挟んだ素朴なサンドイッチを食べることが多いです。

移民の影響も多く受け、お米や麺などももちろん食べられていますが基本的にはパンとじゃがいもが主食になっています。特にじゃがいもは煮たり焼いたり煮込んだり、さまざまな方法で調理され、お肉やお魚、野菜とともに食卓にならびます。

①スタンポット

そんなじゃがいもをメインにした伝統的な家庭料理がこちらのスタンポット(Stamppot)です。
スタンポットは名前の通り、じゃがいもとケールなどの緑の野菜を茹でて牛乳やバターとともにStampした(潰した)ものにオランダのソーセージを添えたシンプルな料理。
マッシュポテトの中心をくぼませてグレービーソースがかけられることもあります。

スーパーマーケットでは冬になるとケールやじゃがいもなどのスタンポット用の具材がまとまって置かれ、安くなっているのをよく見かけます。
簡単に言えばシンプルなマッシュポテトですが、付け合わせの塩気のきいたオランダのソーセージとの相性は抜群です。こちらは日本のソーセージと違い、とても大きく、皮がやわらかいのが特徴です。

②ヒュッツポット

そしてスタンポットとよく似たもう一つの郷土料理がヒュッツポット(Hutspot)です。
こちらはジャガイモに加えて玉ねぎやニンジンも一緒に潰して煮込みます。
同じく牛乳やバター、塩などでシンプルに味をつけたもので、ソーセージやミートボールと一緒に食べられます。

③エルテンスープ

スープよりもとろみのあるソースのような感じ

じゃがいもと同様にオランダでよく食べられているのがエンドウ豆などの豆類で、エルテンスープは乾燥エンドウ豆をベースにした伝統的なスープです。
緑色のスープの中には玉ねぎ、じゃがいも、セロリやソーセージが入っていて豆と野菜が崩れてドロッとするまで煮込まれています。
栄養満点の温かいスープはオランダの寒い冬を乗り越えるのにかかせないものだったのでしょうね。

④マスタードスープ

オランダの北部、フローニンゲン州の特産であるマスタードを使用したマスタードスープ(Mosterdsoep)。フローニンゲンでは大学のカフェテリアで見かけることもしばしば。
マスタードというと辛くてスープとの相性を疑ってしまいますが、野菜ベースのとろみのあるスープにマスタードの酸味がほのかに加わってとてもよく合うんですよ!
フローニンゲン以外でも食べることはできますが、地域によって少しスタイルが違うこともあるようなので、北部を訪れる際は本場で味わってみてください。

⑤ハシェ(Hachee)

まだまだ知名度は高くありませんが、こちらもオランダの伝統的な料理の一つで、牛肉、玉ねぎ、そして酢をベースにした煮込み料理です。見た目も味もビーフシチューに似ていて、英語だとそのままdutch beef stewと呼ばれているそうです。お酢が入っているのですっぱいのか、と思うかもしれませんが、そこまで強くはなく、むしろさっぱりとしたアクセントになり、一般的なビーフシチューよりもたくさん食べやすい印象です。
冒頭で紹介したスタンポットやヒュッツポットなどマッシュポテトと一緒に食べてもよし、パン、お米、なんにでも合います。

まとめ


土地が痩せていたオランダの厳しく長い冬を乗り越えるために昔から食べられてきた家庭料理たちは、シンプルながら体も心もが温かくなるものばかり。
こちらは家庭料理のため、レストランなどで目にすることはあまりありませんが、少ない材料で簡単に作れるので、スーパーで材料を購入して是非オランダの家庭の味を味わってみてください。
以前の記事ではオランダの観光地で食べられる名物フードをたくさんご紹介しています。そちらも併せてご覧ください!それではTot Ziens!



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