センパイが電子レンジでボヤを出した。危うく火事になりかけたらしい。

ちょっと前にやったことを忘れちゃうのが原因だった。本人も老いの問題ね、と言っているが、鍋に火をかけたまま忘れて、鍋が丸焦げになったことも、これまでに数回ある。そのたびに冷やっとする。

新しい電子レンジを買いに行かなかなゃな、と思っていたら、センパイが、
「しばらくレンジなしで生活してみるわ」と言い出した。
今日から1か月ほど、私は海外出張でいない。その間に試してみるというのだ。うちのレンジは、ほぼ冷凍したごはんの解凍にしか使っていないので、それをやめればいけると思ったらしい。早速土鍋でごはんを炊いていた。これまで五合炊いていたのを1日分ちょっとにして、あとはお櫃に入れておく。お手本は、アフロの元朝日新聞記者の稲垣さんらしい^ ^ お米を洗って、30分浸けて、10分土鍋で炊けばできるのだ。レンジは時間がない人のためのもの。センパイは急いでないから、出来るわ〜とやる気満々だ。頼もしい。帰ってきた時に続いていたら、ホントにすごい。

しばらく美味しい日本食にはありつけない私に、昼は秋刀魚の塩焼きと鯵の刺身と土鍋ごはん、夜は焼き茄子と肉じゃがと土鍋ごはん(蒸して温めた)を作ってくれた。美味しかった！これは帰国した時の定番でもあるから、またそれを楽しみに1か月、耐えるわ。

隣に住む義姉に火事になりそうだったことを話し、留守の間のセンパイをよろしくと頼む。センパイが最近一段と耳が遠くなっていることも伝えておく。

1時間ほど前、家を出発。こういう時、センパイは起きている時と寝ている時があるが、今日は起きて見送ってくれた。私の姿が見えなくなるまで手を振っていた。小学生の時から変わらない。いつまで手を振って貰えるのかな、と思うと泣けてくる。

センパイと私は長く離れているときに、密に連絡を取り合ったりしない。気が向いた時にメールがくる。今回もきっとそんな感じだろうなぁ。センパイが元気だから、こんな出張も仕事も学生も続けていられるよ。ありがとう！センパイ、行ってきまーす✈️

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