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〈バスケバナシ〉2019_VOL.01 2019W杯を見る前におさえておきたい話

■ 2019年、久しぶりのW杯を楽しみたい
日本のバスケが盛り上がっています。Bリーグ発足から3シーズンの盛り上がり、その間、渡辺雄太のNBAデビュー、そして八村塁のNCAAでの活躍、そしてNBAドラフト、また若手主体参加のウィリアム・ジョーンズカップでも日本バスケの明るい未来を感じさせてくれました。
そんな中でもうすぐ開幕する2019年W杯(2019年8月31日〜9月15日)を楽しむためにおさえておきたい流れとポイントを整理したいと思います。

■ 日本にとっては2006年以来、自力では21年ぶりの出場となるW杯
世界的に強豪国とは言えなかった男子日本バスケは、長年W杯やオリンピックとは無縁でした。2006年は開催国枠で出場しましたが、自力の出場は1998年大会以来21年ぶりです。参加した5回の大会で今まで強豪国はもちろん準強豪国にも勝ったことはありません。
しかし、今回こそは!いける気がします。

■ 出場は32チーム。2020年のオリンピックの予選も兼ねた大会です。
今回の大会の出場国は32カ国。(アジアからは開催国の中国も含む8カ国が出場します。)そして4カ国×8組の各予選リーグを行い、上位2チームが決勝トーナメントに進みます。上位のチームは2020年のオリンピック出場が決まる大会でもあります。(日本は開催国枠で出場が決まっています。)

■ 日本はグループE、対戦相手はトルコ、チェコ、そしてアメリカ!
日本は抽選の結果、予選はグループEになりました。対戦国はトルコ(9/1)、チェコ(9/3)、そして最強アメリカ!(9/5)です。
初戦のトルコはFIBAランク17位、ランクよりももう少し強そうなヨーロッパの準強豪、チェコはFIBAランク24位のヨーロッパの中堅、アメリカはもちろんFIBAランク1位の最強国です。日本のFIBAランクは48位なので、3チームともに格上です。(さすがに最近の日本はもう少し上だと思っていますがそれでも25位くらいかなぁという感じです)【※FIBAランクは全て2019年8月のもの】

■ 日本が予選を突破する1通りの展開
日本が予選を突破する方法はほぼ1通りです。対戦する3ヶ国の強さはわかりやすく、アメリカ>>>>>>>>>>>>>>>>>トルコ>>>チェコです。つまり、アメリカが予選で負けるとは考えないほうが良いので、日本が確実に予選を突破(2勝)する方法は、トルコとチェコに勝つだけ、トルコの方がチェコより格上なので、トルコに勝つことができればチェコにも勝てる可能性は高い、つまり初戦のトルコ戦の結果こそが最も大事です。

■ 高さと守備が世界レベルのトルコ
トルコは自国開催の2010年大会で準優勝したこともあり、最近だと2018年11月にヨーロッパ最強、アメリカに次ぐバスケ大国スペインからも勝利したヨーロッパの準強豪国です。特徴は高さと守備で、NBA在籍の選手も4名ほど参加予定です。注目選手はNBAのチームでも主力の活躍をするセディ・オスマン(SF)です。馬場や渡辺雄太とのマッチアップが鍵を握りそうです。

■ 雪辱の相手チェコ
チェコとは今まで何度も対戦している数少ないヨーロッパの国です。日本代表は2015年にはチェコ遠征をし、2016年のW杯予選でも戦っています。もちろんそこでも破れてはいます(71-87)が、点差以上に比較的接戦だったこともあって当時戦った日本代表のメンバーもあまり悪い印象を持っていません。サイズもアメリカやトルコほどでもないですし、正直一番勝つ可能性が高い相手です。注目選手はNBA選手のサトランスキー(PG)と元NBA選手でユーロリーグのMVPも受賞したヴェセリー(C)です。PGコンバートが有力な田中大貴と竹内譲次やシェーファーのディフェンスに注目です。

■ アメリカ戦は学びの場に
出場辞退者が続出しているアメリカですが、誰が出場しようとNBAの主力がほとんどのチームになるので、正直日本が(というかどの国も)勝つのはイメージできません。日本にとってはとにかく世界最高級の選手たちと国際大会で試合ができる得難い経験をできる場ですし、世界中のバスケットファンが観る試合でもあるので、経験値をUPする場としてチャレンジしまくって欲しいと思います!

■ 歴代最強の日本、日本版ドリームチームの実力はいかほどか
日本は今回の大会で初めて、ニック、渡辺、八村のBIG3が揃います。今までの日本バスケ界には生まれなかった明らかに不世出のレベルの選手が3人も同時に現れ、さらに比江島や馬場といったNBAのサマーリーグに挑戦できる選手もいる。世界大会の経験こそ乏しいものの、ここまでの選手が揃った日本代表が挑む世界大会、果たしてその実力はいかほどのものなのか、どれほど通用するものなのかワクワクが止まりません。8月の練習試合から楽しんでいきましょう!

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