就職スルナラ、日本デ(?)~日本と海外、この違い~

少し前。広島マツダ。超有名企業。
マツダの頭文字「M」と、地球を現す円形から企業マークを考えた自動車会社の広島版(?)が、とんでもなかった。

車椅子の人が車に乗車するのを真似し、からかい、笑ったのだ。
その場にいた全員が、だ。証拠映像もある。テレビで流れた。
「そのつもりはなかった」=当事者。
「二度と起きないよう、再度、社員教育に勤める」=会社側。
で、お終い。お決まり言葉が繰り返されただけである。
何の処罰もない。

少々が経ち、今度は海外、某航空会社。
世界的に有名な航空会社の客室乗務員が飛行中、同じ様な事をしでかした。
乗客の言い間違いを、いつまでも笑った。緊張のあまりに「毛布」と「床」をいい間違えてしまった。「でしたら~って言ったわよ」。
受けた同僚達が、ずっと笑っていたのである。
こちらもニュースで映像が流れていたから、ご記憶の向きも多かろう。
どういう乗客だったのかまでは明らかにされていないけど、多分、フツー。ごくごくフツーの乗客だ。
会社は即、3人を解雇。そして謝罪を公表した。

何という違いであろう。こういう面が、日本は甘い。
「謝ればいいや」土壌に根差してしまっている。「どんな悪さも、土下座で済む」「土下座さえすれば」
例え相手が許さないとしても、周りがやんわりしてくれる文化(?)があるのだ。
「罪を憎んで、人を憎まず」
ヤッター、ヤッター、ヤッターマンと冨山敬の声が締めるアニメがあったが、穏便に穏便にと、丸く収める。国旗にも描かれている日の丸は、確かに丸いが、ここまで丸くしくてもいい。

「就職スルナラ、日本ガイイヨネ」
「幾ラ客ヲ笑ッテモ、謝レバイイラシイヨ」「素晴ラシイ!」
「首二ナラナイモノネ、日本ハ」
日本企業が人気だと言うが、こういう事実も流れているのかも知れない。

<了>



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