初めの1巻~「コボちゃん①」(植田まさし著/蒼鷹社刊)~

持っているのを幸せに思う。
植田まさしの代・代表作「コボちゃん」。
現・芳文社が刊行しているが、元は蒼鷹社刊。奥付の発行者に「植松晴子」と記されているから、きっと植田さんの奥さん、はたまたお母さん、或いはお姉さんなのだろう。芳文社に移行するまで、「植松百合子」が発行者となったりもしている。

定価380円!
消費税など夢にも思わぬ時代の頃だ。昭和62年3月10日 第25刷発行とも記される。いつ買ったのは覚えていないが、逆算するとバブル爆発寸前の頃、どうやら購入したようだ。
余談だが、1冊380円は、ポプラ社が出していた「子どもの伝記シリーズ」。
小学生の頃、わたしが心の友としたシリーズ本の値段と同じである。
今でも版を変えて売られているようであるけども、やはりあの頃のちゃんとした本。型本に郷愁を得ますなぁ。

話を戻す。「コボちゃん①」
今のと比べ、登場人物全員、体に対して顔が大きい。目鼻も単純に描かれているけど、内容はしっかり今の基礎。
幼稚園で憧れのハナコちゃんに既にポーッとなり、サトシくんもお友達。
親友のシゲルくんを思わせる子は出ているが、名前はまだない。のぼるくんというお友達もいたようだ。

昭和57年当時の5歳児=昭和52年生まれ。
歌舞伎役者の海老蔵や、歌手の浜崎あゆみと同じ年齢ではあるまいか!
あれから40年。世の中色々変わりましたなぁ。

単行本表紙。カバーの色は山吹だが、コボちゃんが着ているシャツは赤い色。黄色が好きなコボちゃんだけど、赤い色も同じぐらいに好きなのだろう。


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