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摂りすぎ注意!? 身体作りのカギ『たんぱく質』を徹底解説②

こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です。

今回も大切な栄養素『たんぱく質』について解説します。



たんぱく質を摂りすぎると、、、


前回、たんぱく質の摂取不足によるさまざまな問題をご紹介しました。

しかし、炭水化物や脂質と同じく、摂りすぎることの問題もあります。

『もっとも大切なもの』という名前のせいか、
筋トレ&筋肉系の情報に引っぱられるのか、
とにかく多く摂ればよいと誤解されがちなのがたんぱく質です。

『高たんぱく低脂質』、『高たんぱく低糖質』
という言葉はよく使われ、
筋肉をつけるには体重の◯倍gのたんぱく質が必要
というのもトレーニング界ではよくいわれることです。

しかし、もちろん多く摂ればよいというものではありません。

たんぱく質には『窒素(N)』がありますが、必要以上に摂ると、カラダにとって猛毒となる『アンモニア(NH3)』がたくさん発生してしまうからです。

これは神経毒となるものです💀

アンモニアは猛毒!

こんな猛毒があっては困るので、カラダは肝臓・腎臓などの機能をフル回転してアンモニアを解毒・排出します。

つまり、たんぱく質を必要以上にとり過ぎると、解毒・排出のため大切な臓器に負担がかかります。

また、とり過ぎにより消化不良となったたんぱく質は、腸内環境を乱します。

プロテインなどを飲み、便の臭いがキツくなっている場合、ほぼたんぱく質のとり過ぎとみて間違いありません。

そしてこの神経毒や、腸内環境の乱れは、
幸せホルモン『セロトニン』の合成を急激に低下させてしまいます。

たんぱく質は『不足』も『過剰』も、幸せホルモンを減らし、精神不安定、イライラなどを引きおこす原因となります。

減量、たんぱく質過剰になった選手が、大会前に『機嫌が悪くなっている』というのは、フィットネス界での残念なあるあるネタです。

不足も過剰も、幸せホルモンを減らす。



たんぱく質をしっかり代謝させるには?


たんぱく質を多めにとるのであれば、しっかり代謝させることが余計に重要になります。

たんぱく質の代謝に重要な栄養素

●ビタミンB6➜
たんぱく質がエネルギーとして使われる過程で必要となる。

●マグネシウム➜エネルギーの産生や筋肉の弛緩、何百種類もの酵素をはたらかせるために必要。
不足すると筋肉が痙攣したり、硬くなる。

亜鉛➜たんぱく質やDNA合成にかかわり、たんぱく質との同時摂取により新陳代謝を活性化する。

特にこの3つはしっかり摂りましょう。

ビタミンB6も豊富なにんにく。


たんぱく質節約作用とは?


糖質制限の投稿でもご説明したとおり、
カラダには、エネルギー源として絶対必要となる
『ブドウ糖』がなくならないよう、たんぱく質(アミノ酸)など他のものからブドウ糖を作りだす
『糖新生』という機能をそなえています。

逆に糖質が適正量とれていれば、糖新生をおこす必要はなく、たんぱく質をムダに分解してブドウ糖を作りだす必要もありません。

このように、糖質を適正量とることにより、たんぱく質の分解(異化)が最小限になることを
『たんぱく質節約作用』といいます。

つまり糖質が適切量とれていれば、筋肉は減りづらくなります。

たんぱく質ばかりを重視し糖質が足りなくなると、
➜『たんぱく質節約作用』が働かない
➜糖新生をおこしてしまう
➜たんぱく質(筋肉)がムダに消費される
➜カラダにも負担がかかる

これは、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなもので、

筋肉をつけるためには、筋肉を合成することも大事ですが、いかに分解(異化)させないか、も大切です。

ブレーキ踏んでます。


次回へつづきます。

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