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コロナ禍の妊娠・出産・育児でよかったこと

「コロナで妊娠届出が減った」というニュースが昨年末に話題になりましたね。厚生労働省によれば、2020年1~10月の妊娠届出件数は約72万7000件。前年同期より5.1%減少だそうです。

https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000709453.pdf

さらに、この資料によれば、コロナとは無関係の2018、2019年の比較でも妊娠届出は3.3%減。少子化傾向は加速しているようです。

では、実際にウィズコロナの中での妊娠、出産はどうだったのか?

わたしは昨年10月に第一子を出産しました。

で、個人的な感覚で言えば、もちろん、あの状況のせいで大変だったことはたくさんあるのですが、「むしろよかったのでは」と思うこともあるのです。
この記事では、あえて「よかったこと」を書いてみようと思います。

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まずは妊娠の時系列です。

3月中旬→妊娠5週で判明。つわり始まる。
4月初旬→前期破水。流産のおそれありとして、絶対安静の指示。
5月中旬→つわり落ち着いてくる。だが、引き続き破水検査でひっかかり、安静指示。
9月下旬→実家(他県)に里帰り。
10月中旬→36週で出産。ただし、こどもはけいれん疑いで入院。
11月初旬→こども退院。子育てスタート

あまり順調な妊娠じゃなかったんですよね。なので、わたしの「よかったこと」には、その影響もいっぱいです(苦笑)。

1.旦那が在宅勤務になった
わたしはつわりが重めでした。1番辛かったのが匂いづわり。お米の炊ける匂い、野菜を茹でる匂い、食器洗剤、排気ガス、たばこ、シャンプー、他人の、自分の体臭…日常に溢れる色んな匂いがダメで、とにかく吐いてました。

そして、つわりが辛かった4月初旬、妊娠11週のときに前期破水をしてしまい、流産の危険を医者から告げられます。入院まではいかないけれど、絶対安静にするようにとの指示。体の辛さと流産の不安と、コロナのニュースもあって、とても辛かった。

でもここで旦那が8割在宅勤務になりました。そして「絶対安静してなきゃなんだから家事は全部自分がやる」と宣言。有言実行してくれました。
これは、心身ともに、本当に助かった。

2.外出できないことがあまり苦にならなかった
つわりが重めだったのと、医者から絶対安静の指示が出ていたので、4〜5月は外出がほとんどできませんでした。
でも、この時期って、みんなそんな感じでしたよね。。
だから、「みんなは楽しく遊んでるのに、わたしは寝てないといけない」というような、人と比較することで感じる不自由さはありませんでした。流産への不安はもちろん強かったですが、引きこもらざるを得ない身にはいい環境だったように思います。

3.オンライン○○が助かる!
つわりがおさまり、破水の状況が落ち着いて安定期に入ってからも、妊娠中は万全の体調のときが少なかったです。
なんせ体がほてるしすぐ息切れするし、貧血っぽいし、眠かったり疲れやすかったり…日によってコンディションが違うので、中々お出かけや遊びの予定が立てにくかった。

でも、昨年はオンラインの同窓会や飲み会、増えましたよね。オンラインだと、体調悪かったら当日キャンセルもできるし、途中退席もできる。ノンアルコールでも気にしなくていい。それでいて、遠方のみんなにも(不完全ながら)会える!リフレッシュできる!
とてもありがたかったです。

4.専門家によるYouTubeチャンネルが増えた
昨年妊娠、出産した人で、大きな不安だったことの一つが、自治体や産院などが主催する、母親・両親教室などの中止だったと思います。

出産や子育てのイメージができない、「親になる」心の準備ができていない気がする、ママ友作る場がない…など。

しかし、この状況を受けてか、YouTubeで出産や育児に関する情報を発信してくれる方が増えました。助産師さん、看護師さん、保育士さんなどの専門家も情報発信してくれるように。
母親教室がわりにたくさん見て、出産準備にさせてもらってました。

5.周囲の人の衛生面について心配が少ない
これは育児中の今の話なのですが、はじめての育児、なにかと神経質になりがちです。おおらかに子育てしたい気持ちはあるんだけど、とにかく全てが初めてだから、中々そうはいかなくって。

その中で、衛生面に関しては、コロナ前より気をつかう人が増えたせいか、あまり不安がありません。咳する人はほぼ確実にマスクしているし、親戚や友達も、赤ちゃん抱っこする前に手洗いしてくれます。神経質にならずに済むのはありがたいです。

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以上、わたしの「よかったこと」を紹介してきましたが、これが全ての方に当てはまるとは思っていません。妊娠経過や、何月の出産だったか、上の子がいるか、などで全然状況は違うと思います。

書かなかったけれど、わたしも、もちろんたくさんの不安や辛かったことがありました。
育児中の今でいえば、やはり、人と会うことが制限されるのがキツい。オンラインはあれど、中々お世話になった人や友だちに赤ちゃんを抱っこしてもらうこともできない。ママ側の息抜きもしづらい…

それでも、とにかく何よりも、「生まれてきた息子が本当にかわいい」。出産前は、それほど子ども好きじゃなかったんだけど、びっくりする程、赤ちゃんってかわいいと知りました。
昨年妊娠や出産をしていなかったら、この子と全く同じ子は生まれていないわけです。
その意味で、コロナ禍の出産で1番「よかった」ことは、息子と出会えたこと自体なのかなと思います。

生まれてくれてありがとう!!(なんやこの終わり方笑)

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