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かわいい娘の話をします

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娘のかわいい日常をお届けします。日めくりカレンダーの絵柄のように、くるくる変わる子どもの世界を、少しでも書き留めておけたら。
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#子どもとの関わり

知らない不安と、ピアスの穴

「ねえお母さん、お耳をパッチンするやつってさ……」 数日前のこと。さあ寝るぞという段階で、ベッドに入った娘が口をひらいた。なんだか少し不安げに、未知のものを尋ねる表情で、布団にもぐりながら私を見上げている。 ああ、ピアスのことをいっているのね。 最小限の単語で、情報が伝わるのが家族のふしぎだ。 「ピアスあけたいの?」 尋ねると、娘はちょっと泣きそうな感じで「う~ん……」と歯切れのわるい返事をした。 たぶん、興味はあるけれど、怖いのだろうなと思った。 住んでいるニ

あんまりにも楽しそうに雨粒をのむものだから

ニュージーランド人は、傘をささない。なんて、断言すると怒られそうだけれど、実際に傘をささない人が多い。 車社会と、街にはアーケードが多いこと、天気が変わりやすいのも関係していると思う。 その日は、朝からぽつぽつと雨だった。娘を学校に送っていくため、車に乗り込む。学校に到着したら、雨足は、と、と、と、と大きな粒に変わっている。 あらま、と思いコートのフードをかぶる。こうしたとき、アウトドア用のはっ水効果の高いアウターは便利だ。車からおりる娘にも、フードをかぶるようにいった

デジタルネイティブ世代の貯金箱と、5歳児のお小遣いルール

我が家には、黄色いゾウがいる。 置物ではない。これは、5歳10か月の娘の貯金箱だ。 振るとチャリチャリーンとお金の音を響かせるかわりに、「パオオーン」と鳴く。そして、胸の部分に「貯金額」があらわれる。 この数字は、娘の銀行口座と連携している。表示されているのは、銀行口座の金額だ。モバイルバンキングで、お金のやりとりができる貯金箱なのである。 これを見たとき、デジタルネイティブ世代は貯金箱までも「電子」なのかと衝撃をうけた。使ってみると大変便利な代物なので、せっかくだか