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映像制作会社へアルバイト入社

スパイク・ジョーンズの『Hello Tomorrow』に脳内をブチ抜かれ映像制作の道へ進もうと決意した僕は実際に動きはじめます。もう頭の中は映像制作のことで一杯です。こういう映像を撮影してこんな感じで編集してという妄想を膨らませ、絵コンテなんかも勘違いして書いたり、頭の中では完全に映像作家として自分が覇者のように躍動していました。

しかし、現実はただのフリーターです。映像制作の知識や技術、経験なんてありませんし、何よりも無くて一番困ったのは『お金』でした。

それまでは、お金がなくてもその日暮らしのような生活で特に不自由に感じることもなく過ごせていましたが、自分のやりたいことが見つかってからは、世の中お金がないと自分のやりたいこともできないんだということを深く実感しました。

よく若いうちは貯金なんてしないで自分に投資をしろと言いますが、それはお金がある人にしか当てはまりません。お金がないと夢や目的が見つかった時に何も身動きが取れなくなってしまうので、逆にやりたいことが見つからない内はお金を溜め込んでおいた方が良いと思います。

知識も経験もお金もない、そこにあるのは若さと希望だけ。そんな状況を脱するために色々と考えた結果、二つの選択肢に行き着きました。

一つは、『誰かに弟子入りする』。
二つ目は、『映像制作会社に入社する』。

そして、僕はふたつめの映像制作会社に入社するを選択しました。

ただし、学歴も経験もない自分をそう簡単に採用してくれる会社は多くなく、履歴書を送ってもシカトされ続けました。この時はなんか自分のそれまでの人生を否定されるような気持ちと誰からも必要とされないという現実に、落ち込むことも多かったですね。今、考えればそんなの巡り合わせでしかないので落ち込む必要なんて何一つないんですけどね。自分のことを落とした会社の中には今存在すらしてない会社もあるわけですから、落とされたとしてもその会社の判断が正しいとは限りません。

そんな辛いと思ってた日々を送る中でも、世の中捨てる神あれば拾う神もありです。めげずに履歴書を送りまくった結果、僕はある映像制作会社にアルバイトとして入社することができました。

続く



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