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採用フィードバックの効果

勤務するのは中小企業ですが、年間20名ぐらいの方を採用面接しています。キャリアの中では500人ぐらいの方の面接をしていると思います。
今日から新たな取り組みとして、採用面接後に採用者に対して細かな採用フィードバックをすることにしました。
このブログでは、採用フィードバックがどのようにして候補者と組織の双方に利益をもたらすかを掘り下げます。

[プロフィール]
河合晃司

福祉系の大学を卒業後、介護職員として老人保健施設に入社。その後、半年で転職し、デイサービスの生活相談員、管理者を経験し、現在は75名のスタッフをまとめる統括マネージャー。
本業の経験を活かし、副業人材として歯科医院の社外CHRO

フィードバックがもたらすメリット

1. エンゲージメントの向上

採用フィードバックは、新入社員が自身のスキルと貢献が明確に評価されていると感じさせ、彼らのモチベーションを大きく向上させます。
これにより、彼らは新しい職場への期待を高め、自発的により積極的な姿勢で業務に取り組むことが可能になります。
また、このプロセスは、彼らが自分の役割において期待される成果を明確に理解し、達成に向けて効果的に動き出すための基盤を築きます。

2. 透明性の確保

採用理由を共有することで、企業は候補者に対してオープンで正直な関係を築くことができます。
これは、内定者だけでなく、既存の社員に対しても、採用プロセスが公平で明確な基準に基づいていることを示し、企業全体の信頼感を高めます。この透明性は、特に組織内の他の候補者やチームメンバーが採用決定を理解し、受け入れるのに役立ちます。

3. ポジティブな組織イメージの形成

丁寧なフィードバックは企業の候補者に対する配慮と尊重を示し、強力な企業文化の一部として外部にアピールします。
このアプローチは、現在の候補者だけでなく、将来的な求職者に対しても魅力的な信号となり、業界内での企業の評判を高めることができます。
また、ポジティブな職場環境は、社員の幸福感を向上させ、全体の仕事の質と生産性を高める効果があります。

4. オンボーディングの効率化

採用フィードバックは新入社員に対して、彼らの役割と責任についての明確なイメージを提供します。これにより、彼らは入社初日からその期待に応えるための準備が整い、無駄な時間を省きながら効率的に業務を開始できます。
このようなスムーズな適応は、チーム全体のダイナミクスを強化し、新しいアイデアやエネルギーが早期から組織に貢献することを可能にします。

5. 長期的な社員の定着促進

新入社員が採用段階から自分の価値が認められていると感じることは、彼らの職場での充実感と満足度を高める重要な要素です。
これにより、彼らはより長く組繗に留まることを選び、その結果、企業はトレーニングや再採用にかかるコストを削減し、より安定したワークフォースを確保することができます。

結論

採用フィードバックは、新しいスタートを切る社員にとっても、組織の長期的な成功にとっても、非常に価値のあるプラクティスです。
これを戦略的に活用することで、個人の成長と組織の発展を同時に促進することが可能です。


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