【読書記録】2023年7月
毎日暑くてグッタリしています。早速、7月の読了本の紹介です。7月は10冊読んだので駆け足でいきます。
1ー2冊目:綿矢りさ『生のみ生のままで〈上〉〈下〉』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
すごい情熱的かつ官能的な小説だった。
前半の彩夏から逢衣への情熱も後半の逢衣から彩夏の情熱も熱かった。
好きなままに引き裂かれたとして、会うことはおろか連絡を取ることも出来ず、逢衣のように7年も気持ちを途切れさせずにいられるだろうか。
私には出来ない芸当だなあ。
3冊目:斜線堂有紀『廃遊園地の殺人』
単行本を読んだので、あらすじは省略します。
過去のある事件のせいで廃業に追い込まれた遊園地に当時の関係者が閉じ込められるクローズドサークル系の小説です。
登場人物たちの名前が特殊でちょっと慣れるまで読みづらく感じますが、ストーリーは面白いのでサクサク読むことができます。私はクローズドサークルを読み慣れていないのでゾクゾクしながら読みました。
主人公の過去など謎が残っているので、この先もしかしたら同じ主人公で続編があるのかもしれないなあ。
4冊目:三浦しをん『星間商事株式会社社史編纂室』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
バラバラだった社史編纂室のメンバーが話が進むにつれて徐々に一致団結していく感じが良かった。みっこちゃんと矢田さんに幸あれ!って感じ。
作中で幸代が書いている同人誌のお仕事BL小説がとても気になる。あと社史編纂室が冬コミで売った裏社史も読みたいなあ。
5-6冊目:三浦綾子『続 氷点〈上〉〈下〉』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
『氷点〈上〉〈下〉』に引き続き、辻口夫妻の妬み嫉みが酷くて「お前ら陽子が自殺未遂したときに反省したんじゃなかったのか?!」とため息がでてしまいました。まじ成長しない大人たちに開いた口が塞がらなかった。
続編は徹の行動も軽率だから嫌になる。陽子に味方はいないのか……。
最終的な結末も「陽子よ、それでいいのか?」という気持ちでいっぱい。陽子には幸せになってほしかったなあ。
7冊目:東野圭吾『容疑者Xの献身』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
映画も面白かったけど、原作小説も面白かった。
誰も幸せにならなくて切ない話だよなあ。せめて石神の最後の願いを靖子が叶えていたら石神だけは幸せだったかなあ。
でも、最後に靖子があの場に現れたことで本当の意味で石神は救われたかもしれないしなあ。
人間の感情難しすぎる。
8-9冊目:辻村深月『子どもたちは夜と遊ぶ〈上〉〈下〉』
あらすじ(文庫本裏表紙より引用)
本編1000ページ超えのこの作品。夢中になって読んだら一日で読み切ったわ。
浅葱同様に月子と狐塚の関係をずっと誤解していたから、本当の関係性が見えたときに驚いた。
でも『i』の正体には正直「え……」と思ってしまった。本当の兄じゃなくてもいいけど、浅葱を利用している実態のある第三者が存在してほしかったなあ、と思ってしまった。
10冊目:中山七里『ヒポクラテスの試練』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
ヒポクラテスシリーズの第三弾。シリーズの中で今のところ一番好き!!
真琴先生とキャシー先生が日本を飛び出し、アメリカへ。
キャシー先生の過去が見えたのも良かったし、旧友を正論で追いつめるキャシー先生が格好良かった。
連作集で最終的につながるパターンが多かったけど、これは一冊まるまる謎を追っかけていたので読みごたえがあった。面白かった。
おわりに
7月いつもよりたくさん読んだ反動で今月はあんまり読書が捗っていません。しかし、積読が20冊を切りました。
引っ越したら書店が遠くなってしまったので、なかなか積読も増やせなくなりました。
物欲が大爆発して本を爆買いする前に、積読減らしていきましょうね。
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