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ありがたいのか、ありがたくないのか

SNSって便利なの?不便なの?
ありがたいの?ありがたくないの?


わたしのお弟子さんは入門者(初心者)ばかりだ

基本以外の自由花の場合、教科書の作例は1作あっても2作
入門者はその1作のイメージだけに引っ張られてしまうことが多い

よって豊かな発想の源にはなりかねるのでSNSに大量にお見本があるからそれを参考にしてみてね、と提案していた

色々と見本花をいける手間が省けるし、たくさんの方の作例を見ることにより表現の幅が広がるうぅ、便利な世の中になったものだぞよ、とご満悦でいた

花ばさみは忘れたらお貸ししますョ

……ところが親の心子知らずで、肝心のお見本検索はそっちのけで違うコトをしていたのです(涙

まさかのプロ仕様ライトを購入し、見よう見まねでプロのライティングを施し、背景も色々頑張って自分の作品撮影

人がどう見るかばかり気にしていたのだ、カッチョつけることに専念していた

作品もまだまだ入門なんだからヘタクソでも仕方ないのに何時間も掛けて植物が疲れてオヨヨになっても頑張る、いけつづける


結果、花をいけるがメインではなくいかにカッチョいいものをSNSに投稿できるか、30年、なんなら50年もやってきた多くの先達と肩を並べようとしていた

本末転倒とはこのことだ


なのでそれを聞いて仰天した

けれど、さすが!我が弟子!!!ちゃーんと立ち返ってくれていた

「ある方のコメントで「はっ!」ってなったんです
本来のことを忘れて見た目ばかり気にしてました
なので写真は止めにして本来の花をいけるに立ち返ろうと思います」


よよよ、ヨカッタ~
そのコメントしてくださった方、神だよ神っありがとなのなの~~うるるるるぅぅう

もー、いけばななんて気持ちが疲弊するばっかり、って大いなる誤解と共に止められちゃってたら、ホントにホント本末転倒だったわ


草月マーク入り
これが一番のお気に入り


ネットの向こうにいる大勢の人にふりまわされる必要はない

入門したてならヘタクソは当たり前
植物を自分のエゴで満たさない(触りすぎない)


人がどう見るかなんてのは、10年も20年も経って自由に植物を扱えるようになってから気にすればいい

まずは先生、師匠のいうことをきちんと聞く

これが一番肝心なことだ




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