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小豆島に移住して半年経ったよ

まずちょっとトップ画像の紅葉in日の出を見てください。めちゃくちゃかっこよすぎませんか。小豆島は渓谷美あふれる山の島で、秋の紅葉を楽しみにしていたのですが、これは予想以上です。そんな渓谷までたどり着く道中も本当に綺麗です(※車が来ないことを確認した上で、路側帯で撮影しています)。

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さて、6月1日に島に来てからもうすぐ半年が経ちます。今までの自分の移住の経験などと比較して、小豆島の移住記録を振り返ってみようと思います。


住みやすさと自然のバランス

どちらかというと街より自然が好きで、でも田舎は嫌だし虫も苦手という自分にとって、小豆島はかなりちょうどいい塩梅でした。

車で3分走ればコンビニやスーパーがあり、役場や郵便局もスモールに集まっています。道や窓口が渋滞することも(ほとんど)ありません。

と思えば、歩いて30秒で海に行けるし、車で15分走れば山の中。自然さえもコンパクトに凝縮されています。

移住前は海の近さに期待していて、もちろんそれも間違いではなかったのですが、山のかっこよさが予想以上にわたしのハートを射抜きました。小さな島に標高の高い山が連なり、急な勾配やゴツゴツした岩肌が本当にかっこいい。そしてどこから見てもその圧倒的存在感。見るだけではなく、登っても楽しいし写真をとっても映える。好き(語彙力低下)。

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そうそう、これもまた便利ポイントですが、郵便も離島料金などはなく普通に1-2日後にamazonが届きます。

住みやすさの点で難点があるとすれば、ちょっとガソリンが高いくらいでしょうか。あとはあんまり島の外に出なくなりますね。最初は岡山とか高松とか週イチくらいで出てたんですけど、だんだん面倒になってきました。笑


シェアハウス、友達、人間関係

新しい土地では、環境以上に人間関係が気になります。島にどのくらいの期間いるかは、来る前から人次第だな・・・と思っていました。

そもそも全く知り合いがいない中、まずは以前住んでいたシェアハウスのマスターの紹介で島のシェアハウスに住むことに。そしてこちらがなんと半年間住人一人。スタートから孤独。それでも、こちらのシェアハウスのオーナーさんやその周りの人達にも仲良くしてもらい、毎日少なからずコミュニケーションを取れる環境で、圧倒的孤独ということはありませんでした。

友人は本当に見つけにくかったです。そもそも仲良くなろうぜ〜!みたいなイベントがあまりなかったのと、お店やイベントに遊びに行っても家族連れが多くなかなか輪に入りにくい雰囲気でした。それでも現代の出会いツールTwitterで仲良くなった人が同年代だったり、またその友達を紹介してもらったりで、今は何人か友人と言える人ができました。ありがたい。


咳をしてもひとり

どこかで聞いたことのある、この自由律俳句の代表作。まさに今の状況です。風邪をひいて部屋で一人この文章を書いています。ゲホン。友人もできたし、シェアハウスも完全にぼっちじゃないけど、心の奥では孤独をこじらせているのかもしれない。そして孤独をこじらせすぎて、それに対処する術を身につける努力もしました。謎に。

小豆島に移住したきっかけをざっくりまとめると「日帰りで一日遊びに来たけど遊びたりなかった」なので、本当はもっといろいろなところへ探検に行きたかったのですが、きれいな景色やおいしい食べ物、楽しい経験はその場で誰かと共有したい派のため、実はまだそんなに探検できていません。

一人であちこち回っていたのは最初の二週間くらいで、あとは制作や近くの海を見る〜くらいに落ち着いていました。やっぱりね、近くに友だちがほしいのよ。と思っていたらなんと近々シェアハウスに入居予定者が、、!!トモダチ・・・デキルカモ・・・

そういえば!小豆島は「咳をしてもひとり」の作者・尾崎放哉(おざきほうさい)の終焉の地らしく、記念館があります。まだ行ったことないけど。こういうところは一人で行きたい(わがまま)。

ネッコ

今のシェアハウスは一人と書きましたが、実はネッコと一緒に暮らしています。リビングに放し飼いされているネッコ。彼(♂)のおかげで、孤独の負のエネルギーがかなり軽減されました。

今までネッコと一緒に住んだことはなかったのですが、なんというか彼がいるだけでお互いに存在を認めあっているというか、そこにいるだけでいいという愛を感じます。大げさではなく。そして、寂しくなったら優しい言葉をかけたり、気持ちを渡したりする。そうすると、少しばかりそれが自分に帰ってくるような気がするのです。いつもありがとう。

根っこ

移住するといつも気にするのが、その土地にどれだけ根っこを張るか、ということ。根っこを張ると、その土地でできることやつながりは増えていきますが、その土地から離れにくくなります。そのバランスを探るのが難しい。

最初の4〜5ヶ月は根っこを張らずに、ふわふわと自分の仕事だけをしていたのですが、最近は島での仕事もはじめました。そもそも定住を前提にした家賃の補助も申請しているので、最初からかなり根っこを張っているといえば張っていますが。

「島での仕事」が思った以上に精神衛生上よく、普段一人で仕事をしている自分にとっては天国のような場所。コミュニケーションも楽しいし、島人の先輩とも仲良くできるし、いい意味で根っこを張るならその土地で始める仕事は重要なポジションを担っているな、と思いました。

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観光地であるということ

前述の渓谷(銚子渓や寒霞渓)もそうですし、二十四の瞳映画村、オリーブ公園、エンジェルロードなど、有名な観光地が点在しています。

オリーブ公園のギリシャ風車

観光客はだいたい浮かれていて愉快なので、観光客を見るとちょっと元気になりします。元気のない日にあえてエンジェルロードに行ってワイワイしている人を見に行く、みたいなこともたまにしています。

また、自分自身も車を少し走らせればそういった観光地巡りができるので楽しいです。とはいえ、観光地自体は一度訪れたらだいたい満足してしまいますけど。

総合点:90点

そんなに過度な期待をしていなかった島への移住ですが、思った以上に楽しい。気候もいいし、景色もいいし、住みやすいし、関西や四国へのアクセスもいいし、なんかあったら海で黄昏ることができるし、公共施設(図書館なりジムなり役場なり)はいつも空いてるし、カニは道を歩いてるけど虫はそんなに出ないし(家が新しいから?)、面白い人もいるし、素敵なお店もあるし、観光客も徐々に戻ってきたし、もう少し地元の人や移住者と仲良くできたら100点になりそうです。いまのところほとんどマイナス要素がない・・・気がする・・・。

今まで何回も引っ越しをしている中で、半年くらいいるとだいたい満足しちゃったり飽きちゃったりするタイプだったんですけど、今回は割と長く滞在できそうな気がします。というか伴侶を見つけて落ち着きたいですほんと。


これからどうする?

ということで、今後はより島の探検をするためにもまずは知り合いや友人を増やしたいです。今までちょっとコミュニケーションに怖気づきすぎていたけど、お店の人やはじめましての人にも素直に仲良くなりたい旨を伝えてみよう。

そして11月チャレンジしようと思っていたお遍路は作品集のスケジュールの関係で着手できなかったので、来年の春にリベンジしようと思います。あとはSUPやりたい。マイボードほしい。

来年は瀬戸芸もあるみたいだしますます楽しみ🔥

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