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冷めたピザ


#思い出の曲
今でも思い出すこと
前の勤め先をやめる決断をしたころ、行きつけのパン屋でピザを買った。
しかしピザを温めないで食べてしまったのがよくなかった。
胃が重たく調子が何とも悪いあの感じは今でも忘れられない。
キリンジのOMNIBUSというアルバムの4曲目「来るべき旅立ちを前に」の何度も出てくるフレーズ
「冷めたピザを頬張る」
この何とも言えない気のも重さをこう評した堀込の兄貴の文才とインスピレーションを身をもって実感したのだ。
「祝おうぜ さぁ 僕らの明日とこの夜を」
とても祝う気分にはなれない胃の重さを引き連れて次に行かなくてならない。

あるときから旅立ちというのはそういうものなのかもしれない。
桜が舞う旅立ちの世界だけがそれではない。もっとドロッとした先の思いやられる今と明日の世界に私の胃は今日もキリキリと痛み凭れる。


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