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美術館訪問記2023

駆け込みで今年行った美術館の記録。今年は18回、どれもよかったので記録しておく。


ピカソのセラミック-モダンに触れる

はじめてのヨックモックミュージアム。箱根の彫刻の森しかり、ピカソの作品はいろんなところにたくさんあるなぁという印象。こんなに日本にあって大丈夫なのか心配になる。かわいくて癒された。


遊びの美

意外と初めての根津美術館。閉館間際に着いたため駆け足で着いた。私はなんとなく洋画だったりアートが好きなので、国内の美術品にはそこまで興味がなかったため楽しめるか不安だったが結論とてもよかった。教科書で見たような屏風絵を生で見るとその迫力はすごいし、緻密すぎて、根気のある器用な方が描いたんだろうなと思うなどした。


閉館間際で、駆け足だったけど庭園も素敵だった


DOMANI・明日展 2022–23

近藤聡乃さんの作品を目当てに行き、原画が見れて大満足。原画の展示の時に毎回思うのだけど、同じ空間にいる他人が同じ作品を一緒に読んでるのって面白いなと思う。ぽつりと聞こえてくる感想に思わず耳を澄ませてしまう。

いろんな方々の作品が展示されており面白かった!毎年開催されているようなので、また行きたい。

お目当ての作品。かわいい
石に触れるという面白い展示



新収蔵作品展 Present for You

町田版画美術館に初めて行った。草間彌生さんや和田誠さんなど好きな方々の作品を見れて面白かった。


岡本太郎記念館

表参道の岡本太郎のアトリエが記念館になっている。もうとっくにご本人は他界されているのに、まだここで作品を生み出しているのではないか?と思ってしまうようなものすごいパワーが溢れていた。

かわい!


さくらももこ展

母の影響で小さい頃からさくらももこさんの漫画やエッセイ版を読んでいた。母と懐かしいね、とかこれ読んだことないや、とか話しながら見ていた。漫画の原画を読んで母がふふっと笑っていて、なんだか一緒に来れてよかったと思った。



生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良

友人が仕事で関わったからと誘ってくれて行った。彫刻もすごかったけどデッサンもとても上手でこんなに上手に描けたら楽しいだろうな、とわくわくした。


岸辺露伴邸

近くまで来たのでついでに外観だけ見に行ったらファンの方がいた。中に入ってみたい……


あいだ に あるもの ー1970年代の資生堂雑誌広告からー

大好きな資生堂ミュージアム。私がうんぬんいうより公式の文章を読んで欲しい。資生堂の広告はビジュアルもコピーも洗練されていて惚れ惚れとする。

1970年代は、若者たちのファッションやライフスタイルに影響を及ぼす雑誌メディアが登場し、多数のカラー写真をレイアウトした美しい誌面は、読者を惹きつけ、多くの流行を生みました。

資生堂はこうした時流にのり、連続した広告を展開。そこには商品の訴求はほとんどなく、ビジュアル・イメージとコピーとの間にあるギャップや余白から生じる物語性に満ちた魅惑がありました。さらにシリーズとして連続して展開することで、独特の世界観が浮かび上がり、ブランドイメージを強固なものにしていきました。

今日では、インターネットやSNSがコミュニケーションの主流となり、コミュニケーションにおいても効率性が重視され、広告でも簡潔で直接的に伝わりやすい表現が好まれる傾向にあります。しかし、それとはかけ離れた、まるで謎かけのような1970年代の資生堂雑誌広告の表現は、逆に日本人には馴染みの深い俳句(表現しない余白が生みだす表現の豊かさ)や、アヴァン・ギャルド芸術のダダイズム(意図的に意味をもたない表現)、シュルレアリスム(現実離れした奇妙な表現)にも相通じるような余白やわからなさに溢れています。

公式サイトより


「目は光」っていう入りが強いし実際に光ってるのカッコ良すぎるだろ……

余談だが資生堂のクリエイティブのこだわりは、企業文化誌の花椿を見れば瞭然。
無料とは思えないほどウェブサイトも、雑誌もそれぞれの良さを活かした工夫がされており、完成度が高すぎるので読むしかない。



KOICHI KOSUGI Graphic Park
小杉幸一 グラフィックパーク

近くに寄ったので入ってみたらとても面白かった。CMギャラリーではこれまでに目にしたことのあるCMが流れて面白かったし懐かしかった。一つの題材で何パターンものCMを作られていない、こんなに面白いものを、どうやってこんなにいくつも思いつくんだろ。

「デザイナーやアートディレクターは、形をつくるだけの人ではなくて、考え方を翻訳してつくる人」と表現する小杉氏。共有することが難しいクライアントやプロジェクトチームの考えや感覚を、自分という主観を通して言語化し、視覚化することを彼は〝翻訳“と呼ぶ。博報堂に入社して数年、佐野研二郎氏の仕事をじっくり観察しながら、自分ならではのアウトプット術を磨いていった小杉氏。その修行の成果が、人の幸せを喜びとする‘幸一少年’の天分と融合し、既存のさまざまな枠を軽やかに超えていく唯一無二の〝翻訳家”となることができたのでしょう。

公式サイトより


近藤聡乃展「ニューヨークで考え中」

本年2回目の近藤聡乃さんの展示。漫画の原画からイラストレーションまでたくさんの作品を観れて、とても良かった。ポストカードをもらえて、贅沢。

三澤遥 個展「Just by | だけ しか たった」

とても小さくて繊細な作品が並んでおり、みんな踏まないように壊さないようにと緊張感があった。学生の時から通っていたリクルートクリエーションギャラリー、閉館につき最後の展示だった。観に行けてよかった。


テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ

光に関するテーマ。地中美術館で観てもう一生忘れない、ジェームズ•タレルの作品があってテンションが上がる。実態のない光を捉えて絵にしてきた人々はすごい。


生誕100年 山下清展ー百年目の大回想

母に誘われて見てきた。恥ずかしながら山下清さんっておにぎりとタンクトップの旅人のイメージだったのだけど、こんなに素敵な作品を数多く生み出してきたのか…。この花火の絵だって、この目で見るまでまさか細かくちぎった紙を貼って作っただなんて思わなかった……。
貼り絵だけじゃなくてペン画、油彩、水彩、陶器の絵付け…全てが細かくてどこか優しくて好きになった。作品説明と共に独特な目線の放浪日記も読めて大満足。画集欲かったけど私は画集を買いすぎなので今回は絵はがきを。誘ってくれた母に感謝



デイヴィッド・ホックニー展

iPadで作品を書いている動画を贅沢すぎるほどに見れた。すごい時代だし、86歳でiPadで絵を描いているデイヴィッド・ホックニーさんも凄い。絵がど好みで画集は迷わず買った。



日本工芸会陶芸部会50周年記念展 未来へつなぐ陶芸-伝統工芸のチカラ

お誘いいただいて行ってきた。陶芸の展示ってあまり観たことがなかったけど、つやつやしていたりまるいフォルムのものに惹かれた。個人的に作品よりも解説が面白くて写真撮りがちだった。全作品に解説がついてるって豪華。


もじ イメージ Graphic 展

なんとなく気になって行ったらめっちゃよかったやつ。私もこんなふうにカッコいいデザインが組めたらいいのにと思ってとりあえず作品集を買った。作品集買いすぎて本棚溢れてる。


倉俣史朗のデザイン
―記憶のなかの小宇宙

美術館巡り仲間の友人に誘われて行ったら、とても素敵で惚れ惚れとした。昔に作られたはずの作品なのに全くデザインが古くないことにびっくりして、まじまじと観てしまった。

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