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《エッセイ》2023年、◯◯元年

2024年が始まり、もう2ヶ月が経とうとしている。(明けましておめでとうございます。)

昨年は一昨年と変わらず育児に明け暮れていた気がしていたが、よく振り返ってみると、幾らか新しい発見や革新刷新があったので、喜びの気持ちと共にここに記しておく。



【NHK大河元年】


初めて、ちゃんと大河を見た。どハマりして、どうにかこうにか時間を作ってほとんど全話見た。
2023年大河は「どうする家康」。

まずドラマを見通すこともあまり得意では無く、何より歴史が苦手で珍紛漢紛なわたしが、大河ドラマを1年間見て、楽しむことができた。
大袈裟に聞こえるかもしれないが、「私が大河にハマれるなんて…!」と個人的に革命的な作品だった。

ここまで書いといて実はまだ最終話を観ていない。終わるのが寂しくて観れていないのだ。
2024年ももう2月になり、夫が「新しい大河、すごく面白いから見てね」と何度か言ってくれてるので、そろそろ覚悟を決めて「家康」ともお別れしなくてはと思う。

【料理元年】

2023年のある夜、気が付いたのだ。

料理って、レシピ通りに作れば美味しい。


料理自体は昔からやってきた。子供の頃は手伝い程度にやっていたし、一人暮らしを始めた大学生からは自炊を続けていた。
が、あまり上手ではない。
なので、そんなに好きでもないのが正直なところだった。

大学時代、彼氏から「お前の料理食べてると病気になりそうだ」と笑顔で言われたことがある。本当にそうなので、うまいこと言うなあと思った。いつも作ってもらっていた。

卒業後、実家暮らしに戻ったのだが、何度か両親に作ったときも微妙な反応をされていた。
その後また一人暮らしになり、自炊を続けて徐々にましにはなった。
結婚して、優しい夫は毎日美味しい美味しいと食べてくれている。(ただし彼は味覚音痴)

必要に駆られて料理をし、でも特に楽しくもなくどちらかというと面倒で。とにかく食べられればいいというギリギリのモチベーションでやってきたのだが、ある日、前述した事実に気付いてしまった。

そう、私は「料理下手な人あるある」で、レシピをちょっとアレンジしていたのだった。
いや、アレンジというより、分量を目分量や勘に頼ったり、調味料をちゃんと揃えずに作ったり。
上手な人はそれで良いけど、下手な人がやってはいけない。自炊歴が長いというだけで調子に乗っちゃって。

そのとき作ったのが、生姜焼きだったから余計に痛感した。
100回以上は作ったことのある超鉄版家庭料理だからこそ、「?!今までの味と違う!!」と衝撃があった。

正直「料理酒って意味ある?」とか「味醂買うのめんどくさい」と思っていた。でもちゃんと役割があるのだね。今まで軽んじててごめんね。

「美味しいものが出来る」となると、料理がすこし楽しくなった。レシピにならって作って、美味しく食べれる喜びを知った2023年。

これは息子の誕生日。好物の茄子ピザとレンコンとコールスロー、魚好きなので鰤トマトソース。

【犬元年】

ずっと猫派で、犬は未知だった。私が子どもの頃は地元ではまだ野良犬がいて怖かった。吠えるし追いかけてくるし、噛むかもしれない。見るだけなら可愛いけど触ったことはなかった。

2023年春、息子と毎朝散歩をしていると、黒のラブラドールを連れたご婦人が話しかけてくれて仲良くなった。
とてもお利口で穏やかで優しい犬で、息子も私も大好きになった。

「自宅の庭に近所の犬飼いさんたちがよく遊びに来て走り回っている、子どもも走り回れるから遊びにおいでね」と言ってくださり、たまに行くようになった。
たまにあの犬に会いたくなる。飼い主さんご家族がすごく優しくて、息子のことも可愛がってくれて嬉しくて、癒される。
他のお宅のわんさん達とも遊ばせてもらったりして、だんだん犬の魅力もわかってきたところ。
息子も毎回人見知りするけど、次第に犬に近づいてみたり、走ったり、ボールを投げたりして楽しんでいる。犬にはべろんべろん舐められたりする。
ちなみに猫は舌がざらざらだから、犬の舌がつるつるなことに驚いた。

で、帰宅して、「やっぱ猫だよなあ」と思う。


【夫婦元年】

noteに何度か書いたが、お恥ずかしいことに昨年は激しい夫婦喧嘩が多発し、半年ほど夫婦カウンセリングに通っていた。

上手く言えないけど、第三者、しかもプロの視点が入ったことはやはり大きかった。
すぐに喧嘩は無くならなかったし、先生のアドバイスが全部そのまま活かされたわけではないけど、何かあると一度立ち止まり、自分の中でいくつかの視点で見直すことができた。

山あり谷あり、何度も内省を繰り返した一年。去年の11月から喧嘩をしていない。もう大きな喧嘩は早々しないと思う。大丈夫そうだなと思う時が来たので、行くのをやめた。
結婚7年目、ずっとなんとなく不安だったし、育児が始まってからは壮絶だったけど、ようやく平穏が訪れた。たぶんもう大丈夫。

【「OVER THE SUN」元年】


昨年からSpotifyで音楽やトークを聴くようになり、昨年夏のある夜、突然おすすめ欄に現れたのがTBSの Podcast番組「OVER THE SUN」だった。

コラムニストでTBSラジオの昼の帯「生活は踊る」のパーソナリティ、ジェーン・スーさんと、
元TBSアナウンサーの堀井美香さんが、なんていうか、だらっとゆるっと、たまに真面目に、とにかくいろんなことを喋りまくる番組だ。

ラジオ好きなわたしはずっと「ジェーンスーって何者…?どこのひと…?」と思っていて、昼の「生活は踊る」を聞き始めたころだったと思う。
いや、どっちを先に聞き始めたんだったか、記憶が曖昧だけど、この夏からOVER THE SUNにどっぷりハマり、これを聴きながらでないと眠れない身体になってしまった。

番組タイトル「オーバーザサン」は「おばさん」に由来しているという。言葉を選ばす言わせてもらうと、おばさんと言われるお年頃のお二人が、おばさんの年齢になったことを満喫し、笑いにしながら、おばさんならではのトークを繰り広げている。でもリスナーには男性や若い方も多いそうなので、ただのおばさんトークではない。
ユルいながらも痛快なトークは、基本的に近況報告から始まり、いろんな方向に向かっていく。
ただ可笑しい話やふざけた話のときもあるけれど、お2人が考えたことを丁寧に言葉にして伝えてくれるのは流石スーさん。明快で気持ちがいい。どうしてあんなに優しい人ができあがるのだろう。
堀井さんは美人なベテランアナウンサーなのに(?)、ものすごくゆるく、何を言い出すかわからないところがあり可笑しい。フリーになられた頃からはその奮闘記を聞くことができ、勇気をもらった。

立派な大人になってももがいたり取り戻したり、悔やんだり、ダメだったりしてもいいのだと、お2人とリスナーの皆さんが自身のお話を通じて教えてくれる。
リスナーからのメールには人生の滋味深さを感じられるし、おふたりの優しいリアクションが最高。

30分番組と言いつつ、だいたい1時間は喋ってるところとか、なぜか聴いてるとぜったい寝落ちしちゃうところも最高だ。(寝落ちしちゃって悔しいなと思っていたら、「そういう番組だよねー」のようなことをお2人が仰っていて安心した)。
何か辛いことがあっても疲れていても、安心した気持ちで眠れるのだ。疲れて眠れない方に、ぜひ一度聞いてみてほしい。

私のお気に入り回1、ある人の名前が全然思い出せない回。

お気に入り回2、田中みな実回。2人でアイプチにも挑戦する。音声配信なのに笑。

自意識の話。

2023年は楽しみや好きなことが増えた1年だった。それもずっと楽しめるものだから嬉しい。
ちなみに2024年はジョギング元年になった。運動嫌いな私にとってこれは我ながら驚きの出来事だ。走るの嫌いなのに夫の影響で週1で走っている。全然楽しくはないけど、心身健康のためにしばらく続けてみる。

年明けからいろいろと悲しいニュースが続いた。どうか1日も早く、被災地の方々が穏やかな日常に戻れますように。「2024年」なんて「未来」だと思っていた数字だ。世界中が一歩でも、平和に近づきますように。

念願のミシンも始めたのでミシン元年🌸

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