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「ありがとう」のハードルが低い仕事

介護の仕事は

介護の仕事はお客さんから
「ありがとう」と言われやすい仕事です

ここでは利用者さんの事を
あえてお客さんと呼びます

と言うのも
他の職業はお客さんから
「ありがとう」と言われることは
滅多に無いからです

ありがとうは言われない

貴方は毎日
コンビニとかバスとか電車とか
その他
様々な仕事を利用しているはすです

貴方は毎回
利用したときに店員さんや運転手さんに
「ありがとう」と言っているでしょうか?

たぶん
言っていないと思います

言うとしたら
店員さんや運転手さんが
何か特別なことをしてくれたときだと思います

さらに
「ありがとう」と言うのは
お客さんではなく
店員さんや運転手さんですよね

介護業はだいたい「ありがとう」と言われる

介護職員は
ほぼ毎日
お客さんから「ありがとう」と
感謝されている

たしかに
お客さんは自分で
お風呂に入ったり
トイレに行ったり
ご飯を食べたり
出来ないから
そりゃそうだ。と言えばそりゃそうなんだけど

介護職員の方からお客さんに
「ありがとう」を言うことは
だいぶ少なく感じます

むしろ
お客さんを注意したり叱責したりすることの方が多いと思います

介護業界の“接遇”のなぞ

この現象は
介護経験の浅い新人職員よりも
介護経験の長いベテラン職員に
多いように感じます

たぶん
ここに介護職に“接遇”が騒がれている
原因があると思うのです

よくある言い訳で
忙しくて、つい言葉が乱れた。
対応が雑になった。

しかし
忙しくて接遇が乱れると言うことは
あり得ないです

私はよくコンビニの店員さんと比較するのですが
コンビニの店員さんは
どんなに忙しくても
言葉遣いを乱したりしません
それに
ベテランになればなるほど
スピーディーかつ丁寧になります

それに
ベテラン職員の方が
忙しい時に
言葉や対応が乱れやすくなると感じます

正すべきは“接遇”ではなく“接客”

実は
介護職は“接遇”が出来ていないのではなく
“接客”が出来ていないのです

“接客”が出来ない原因は
お客さんを馬鹿にしてるから
なのです

介護職のお客さんは
皆、要介護者であり
保護の対象であります

大人が子どもに
敬語を使わないように

介護職員は要介護者に
丁寧な言葉を使う事は少なくなります

ちなみに保護の対象を自分より下に見る
ということは人間の本能らしいです

けっきょく意識の差

対策としては
「仕事である」
「ビジネスである」
と言うことを

先ずは管理者から意識して
現場の職員に落とし込む

職場全体の雰囲気が
そうならないと
職員一人一人が意識する事は不可能です

この話は
卵が先か鶏が先か?
と言うような話になってきますし

やることと言ったら
ほとんど布教活動みたいになります

一朝一夕で言葉遣いが良くなることはありません

それに
言葉遣いの研修をしても意味がありません

職員は丁寧な言葉遣いは出来ます
その能力はあります

ただ使う気がないのです

なので
他の職業はお客さんから「ありがとう」の言葉を
そんなに簡単には貰うことは出来ない

他の職業はお客さんに「ありがとう」を必ず言う
ということを理解して貰う

こういったことをしないと
介護施設の“接客”は良くならないと思います

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