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特別支援学校で働いた話

おはようございます。みつばです。

昨日の大雨が嘘のように晴天!
せっかくの日曜日なので、溜まっていた洗濯物を片づけたいと思いながらPC^^;

今の内に洗濯機回しとこーっと。

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今から12年前の話

私は、派遣社員で特別支援学校でパソコンの先生として勤務してました。

小さなパソコン室に並べられたMac。
私はこってこてのWin派。どうもMacの方が使いやすいらしい。
教頭先生なんて、MacとWinを切り替えできるパソコンをお使いでした。
すげー!そんなパソコンあるんだー!と感動。

授業が始まる頃に、数人の生徒を連れた先生が来ます。

内容は、基本的にパソコンを使ってお絵かきとか、カードゲームとかして楽しむこと。
私は操作に困ったときやパソコンがフリーズしたときなどしか出番がないのですが、生徒の横に座って、面白おかしく盛り上げる役をします。

生徒の障害が何なのかは全くの無知。

先生方もわざわざ教えてくれたりはしません。

そして、私も聞かない。
本当は聞いて、色々勉強して対応した方が良いのかなと思うところなんですが、基本的にパソコンを楽しんでもらえればOKなので、そんな先入観は要らないと思いました。

障害を持って生まれたから、ハンデがあるかも知れないけれど、私は障害があろうとなかろうと、パソコンを見る子どもたちの目の輝きは同じだと、今でも思っています。


給食の時間

パソコン室で一人で給食を食べてもいいし、食堂で子どもたちと食べてもいいってなったとき、私は食堂で食べることを選びました。

ひとりで食べるよりも、大好きな子どもたちに囲まれて楽しく食事した方がいいもの♪

先生方が、給食の準備をしてくださって、私は指定された席で食べます。
周りには小学校低学年の子どもたち。和気あいあいと話を弾ませながら、おいしいねって普通に食べてるつもりでした。

そんな時に、先生方からよく言われたことがありまして。

みつば先生、平気なんですか?と。

へ?ですよね。先生なのに抜けてますよ、主語が。

なんでしょう?と尋ねると「無理せず、パソコン室でお食事されてもいいんですよ」って言われて、その時に給食のことを言っているのだと気づきました。

「無理……ですか?子どもたちと過ごせる時間なんて限られてますし、みんな可愛いですよね。給食の時間、好きですよ~」

「あ!白ごはんが主食の時に牛乳は苦手なんですけどね(笑)」みたいな。

白い食べ物に白い飲み物ってなんか、苦手なんですよね。パンと牛乳は合うけど、牛乳とごはんって合わなさすぎじゃないですか?……私だけ?

ちょっと脱線したので、話を戻すと、先生曰く、

「子どもたちの食べ方が汚くて、こぼすし、嫌がる先生が多いんです」とのこと。

えーーーーっ!!ですよ。

いや、食べ方が汚いって、まだ小さい子どもだし、こぼすのなんて当たり前と言っても過言ではないです。

食べ方よりも楽しくご飯が食べれるかどうかでしょ!って思います。


当時の私は2歳の長女と3歳の長男がいて、カレーを口のまわりにべっったり塗ったまま、上を向いて爆睡してたこともあったし、なーんも感じなかった。

だから、給食の時間「あら、こぼれちゃったね~。スプーンはこうやって持つんだよ~。そうそう上手!ほら、こぼれずに食べれたよ~!美味しいね~♪」なんて、素でやってました私。

ビックリしたように見てたのは、そのせいだったのか。
その時の私は、え?私何かしでかした?え?って感じでした。

うーむ。そんなに汚いか?

まぁ、後片付けとかの掃除は必要だよね。
でも、それって当たり前にすることだし。

得て不得手はひとりひとり違うし。


教頭先生から言われたこと

「みつば先生は、支援学校の先生に向いています。教員免許など持たれてないのですか?」と。

残念ながら、持ってないです。大学の時は教育課程も受講してたんですが、なんせ、途中で退学しちゃったもので。

「絶対、教員免許取った方がいいですよ!」と。

むしろ、なんで取らなかったのか!と、怒られているような気がしましたよ、私。

「機会があれば、通信教育でもやって、教員免許取ってみますね。教育実習の際はよろしくお願いします」と言って逃げました。

後から聞いた話。私の分け隔てない生徒への接し方が目に留まったようです。


自虐をする生徒

パソコン室でいつも通り授業を行っていた時、
怒った生徒が自分の頭をグーで殴りつけていたことがあります。

そりゃ、パソコンも機械だし、一筋縄じゃいかないとこあるし、苛立つこともあるでしょう。

「そんなことしたら痛いよ。パソコン直してあげるから、痛いことするのはやめようね」って言っちゃったんです。

そう、これは言ってはいけないことだったんです。

「これは、そういう障害を持った子どもの特徴なんです。それをとがめるのは良くないですよ」と、その子の担当の先生に注意を受けました。

「痛そうだったので、つい……」

思わず言い訳してしまいました。若かったな、私。

「それでもです。先生は分かってないんですから」的なことを言われまして、そうなんだ。見ても見ぬふりしなきゃいけないって辛いなと思いました。

せめてその頭を撫でてあげたい。

それ以降、その先生がパソコン室に生徒を連れてくることがなくなりました。
私がいないときに連れてきてたのかもしれません。分かりませんが。

ショックだったな。

そしてそれ以降、私も給食を食堂で取るのは辞めました。

私のすることが、逆に子どもたちを傷つけているかもしれないと思ったから。

本当は、生徒のことをちゃんと知ったうえで勉強して、関わらなきゃいけなかった。何の資格もない私が特別支援学校に勤まるわけがなかった。

そして、そのことを気にかけてくれたのが、教頭先生でした。

ちなみに教頭先生は2人います。

私を良く思ってないんだろうなと見て取れる教頭先生と、私をえらくほめてくれる教頭先生と相反する二人。

誉めてくれる方の教頭先生は、教員免許について言われた方です。

「最近、食堂で給食を取られてないようですね。何かありましたか?」と。

言うべきか躊躇したうえで、気にかけてくださっているので、事情をお話ししました。

「気にすることないですよ。みつば先生はみつば先生なんですから。次から気をつければいいんです。もっと自信を持っていいと思います」

そうかぁ。そうなんだぁ。

でも気にします!

そして、夏休みの長期休暇は無給だったので、
派遣元で、次の仕事を紹介してもらえたのもあって辞めました。

教頭先生、残念に思ってくださってありがとうございました。
そして、お世話になりました。


こんなことがあった10年後、私は特定介護福祉施設で、事務員として働くことになるのです。

そこで、出会った自閉症の未成年正社員との、ひと悶着。

その話は、また次回にでも語りたいと思います。

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