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【納会レポート】すべてはブランディングデザインにつながっている!?(前編)

執筆・編集 山村光春(BOOKLUCK
撮影 松村 隆史

期の締めくくりとして催す納会。 時期やタイミングは会社や組織により異なるが、エイトブランディングデザイン(以下エイト)の場合、半期に一度。スタッフも増え、20人の大所帯で泊まりがけの研修となるため、いつもよりも気合が入っているようす。

そこで今回は特別!にSTAFF VOICEの取材チームが潜入。これまで公にしてこなかった納会の全貌を、完全密着することになった。

ただの納会レポートと思うなかれ。彼らと過ごすほどに浮かび上がってきたのは「あれこ、これも、まさに、ブランディングデザイン!」という、気づきの連続だったのだー(ジャジャーン!)。


影の主役は、4人の納会係たち。

6月某日。季節的にも「ま、しょうがないね!」なレイニーデー。濡れそぼつ街色の重いグレーから、近づくにつれ、だんだん自然色の艶めくグリーンに染め変わっていく。しかも湿気がもたらすスーパーナチュラルモイスチャー効果にウキウキ(基本的にポジティブ志向)。

会場は埼玉県のほぼ中央、越生町にある「オーパーク おごせ」。

到着すると、すでにスリッパをパタパタ、台車をゴロゴロさせながら、忙しそうにするエイトスタッフたちの姿が。

そう、彼らこそが今回の影の主役である、納会係のメンバー。伝統として、新人スタッフが務めることになっている。

左から今回の納会係の中村 真菜さん、池田 磨早己さん、隊長の仲宗根 梓さん、小川 莉咲さん。

そして前回の納会係である村田 ショーン拓也さん(真ん中)が「見守り係」として参加。

傘をさして食材を部屋に運んだり、会場でPCのセッティングをしたり、あっちへこっちへ奔走しつつもおおわらわ。

すると、バスの後半組が到着!

どことなくプロ野球選手のキャンプ入りのような絵面。

こうして総勢スタッフ20人(と代表の西澤)が出揃った。


ランチタイム=段取り力

さっそく、お楽しみのランチタイム。実はそれぞれが何を食べるかは、すでに店には数週間前(!)から伝え済み。数人であれば「その時食べたいもの」で済むところ、これだけの人数がいればすべてにおいて「段取り」が絡んでくる。事前にメニューを共有し、注文を集め、来なければ催促し、揃ったらお店に伝えておく。納会係には、こうした細々とした「見えない仕事」がてんこ盛りなのだ。

カレーにうどん、パスタに定食……続々とやってくるけれど、サーブに時間がかかるのは致し方なし。「もう食べていいの?」というささやきが、ほうぼうから聞こえる。そこで

「テーブルごとに揃ったら食事を始めてくださいー!」と叫ぶ仲宗根さん。そう、こんな機転も効かせなくてはならない。

のちのインタビューで、彼女はこう語る。

「社内行事ではあるんですけど、納会をひとつの案件として考えて。達成すべきポイントは、起きることをある程度予測しながら回避して、スムーズに進行させること」

エイトに入社以前もアートディレクターという立場で、撮影のディレクションやプロジェクトのマネージメントを務めていた彼女だけあり、さすがのテキパキぶり。食事中も納会メンバーと次の段取りを打ち合わせ、ランチをゆっくり楽しむいとまもなく、ソワソワと持ち場へ散っていく。がんばってー!

個人のふりかえり=プレゼン力

さて。ここで今日のメインイベント「個人ふりかえり」の時間。

エイトは、ひとつのクライアントにひとりの担当者がつく、というシンプルな座組ではない。メインがいて、サブがいる。ロゴ案出しはみんなでやるし、ウェブやパッケージなど制作物によっては、また別のスタッフが担当することもある。だからこそ、こうして半年に一回、おたがいの仕事の進捗共有をするのは、とても大事なことなのだという。

しかもそれだけでなく、前期で立てた目標とその達成値、そこで得られた知見や気づきもふくめ、総括的に振り返りながら発表するのだ。

ひとりの持ち時間は8分。ちなみにタイムマネージメントや司会進行も納会係の役目。忙しい!

この時間、正直「退屈しそう」と思ったものの、いやいやどうして、やたらと面白い。誰もがそれぞれプレゼン資料を工夫し、デザインもわかりやすく美しい。単なる報告だけでなく、ちょいちょい笑いも挟んでくる。完全にエンタメ的だ。

ちなみに書いたメモの一部はこんな感じ。

「蟻の目と鷹の目を持つ」
「ステレオタイプを体験で覆す」
「大胆で簡潔なデザイン」
「守りと攻め」
「自分で自分のアイデアの幅を狭めない」
「必要な情報の洗い出し」
「抜け感のあるアイデア」
「仕事を遊びをつなぐ」
「レタッチの着眼点」

とランダムに記しただけでも、すでにためになりそうな気、しません?


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執筆・編集

山村光春
1970年東京生まれ。雑誌「オリーブ」のライターを経て、2000年に雑誌や書籍、広告の編集・執筆を手がけるBOOKLUCK設立。暮らしまわりや旅まわりのジャンルをおもに活動中。編著書に「眺めのいいカフェ」(アスペクト)「おうちで作れるカフェの朝食」(世界文化社)など。現在、東京と福岡との二拠点生活中。http://bookluck.jp/


撮影

松村隆史
写真家
1975年富山生まれ。大学中退後に上京。スタジオフォボスに勤務。2000年、フリーランスとして独立。自然物、暮し、料理、ポートレイトなどの撮影を中心に活動。http://www.matsumuratakafumi.com/


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