見出し画像

私が橋本病に気づいた『5つの症状』

みなさん橋本病って聞いたことありますか?私は症状が現れてから藁にもすがる想いで検索魔になり、のちに血液検査をして専門医に正式に診断されるまで聞いたことがありませんでした。橋本病は「慢性甲状腺炎」とも呼ばれています。甲状線とはのど仏のすぐ下位にある蝶々のような形をした小さな臓器です。その小さな臓器は日常生活をするのに不可欠な甲状腺ホルモンを作っています。橋本病は自身の免疫が何かのきっかけで甲状腺を攻撃して甲状腺機能を低下させ、甲状腺ホルモンがうまく作れなくなり、結果として全身に様々な症状が現れる病気です。自己免疫の異常を引き起こす原因は不明なものが多く、橋本病は一種の「自己免疫疾患」でもあります。

本日は私が経験した橋本病の症状を5つ紹介したいと思います。1人の患者としての体験を紹介する趣旨の内容ですので参考程度に読んで頂けると幸いです。

症状その1:ひどい疲れと強い倦怠感
 私の場合この症状が最初に“あれ?おかしいな”と思った症状でした。症状が出始めたのは2021年の秋ごろでした。コロナの影響で在宅ワーク中だったので一日3食、お昼と夕食を主に作っていたのですが、その準備と片付けが体力的に大変に感じ始めて、夕食を片付ける頃には立ち作業をするのが辛いくらい疲れ果てていました。大体お昼すぎから一気にズーンと体が重くなったような感覚になり、動けない、家事もできない、立っているのがしんどいので座って休むのですがそのまま寝てしまう毎日でした。例えるなら、マラソンや長距離走を走った後息切れして体が重い、動けない、あのしんどい感じです。
とにかく何をしていても疲れる、だるい。いよいよこれはと危機感を覚えたのは生活習慣を変えてまでしないと日常生活をするのが難しくなっていったことです。私は寝る前にシャワーをするのですが、体力がもう残っていない夜に湯気がたちのぼる環境でお湯を浴びると倒れてしまいそうになるので、まだ多少体が楽に感じる朝にシャワーをするようになりました。

症状その2:気分の落ち込み、鬱のような症状
 身体的な異常と同時におかしいと気づいた症状は気分の落ち込みと鬱でした。当時ちょうど妊活を開始して一年以上が経過してうまくいっていませんでした。その事で気分が落ち込んでいるのだと最初は思っていました。もともと活動的な自分の性格に反してこの頃は何にも興味が湧かなくなりました。何もしたくないし、何にも興味が湧かない、体もしんどいのでそんな自分の状態に次第に嫌気が差して更に落ち込むという悪循環を辿っていました。

症状その3:集中力散漫、忘れっぽい
 この症状は説明するのが難しいのですが感覚的にお伝えしますと「脳が色んな事を処理できなくなっている」に近いかもしれません。この症状は英語で「Brain Fog」と言います。本当に霧やモヤがかかったような、頭が常にぼーっとするような感覚です。
 今でもよく覚えているのですが、ある日夫に仕事の都合でどうしても指定の時間にお昼ご飯を準備してほしいと頼まれました。頭では理解しているのに、忘れたのか私はその準備をしませんでした。脳の伝達がうまくいっていないのか、体との調和がうまくできていないのか今になってもわかりませんが、基本的で簡単な事でも出来なくなっていくのでした。大好きだった映画や海外ドラマ鑑賞も読書も気が散って、疲れて途中で寝てしまうのです。毎日ソファーで休んでいる事が多くなり、この時はまだ病気だと気づいていないので夫からしたら私は「ただのだらしない人」に見えたのか口論も増えました。

症状その4:食欲の低下
 一般的には想像しづらいかもしれませんが、食べる行為自体とても疲れるのです。お腹がすいた感覚もあまりなく食欲がなくなっていました。言葉にして表現するのなら体が冬眠状態に入っていく感覚かもしれません。代謝が遅くまさに「動けない、食べれない、眠い」の三拍子が揃っていました。

症状その5:寒気、冷え症
 代謝が遅いのに関連しているかもしれませんが、この頃の私は真夏でも長袖・長ズボンでした。真夏の外にいても暑いと感じる事なんてなくて、汗もかきません。手足は常に冷たく体の芯から冷えていました。一般的な冷え性と違うと感じるのは、着込んで温めてもあまり効果を感じないところかもしれません。冷血動物になった気分で過ごしておりました。特に生理中とても辛くて、冷え切った足先が痛いと感じる位でした。毎晩必ず足湯をして乗り切っていました。

 以上が私の橋本病に気づいたきっかけになった症状5つの紹介でした。みなさん思い当たる症状はありましたか?当時何かがおかしいと思った私は検索魔になり本当に色々と調べました。「あれかな、これかな」と正式に診断されるまでは確信が持てずどんどん不安や心配が蓄積していってたのを覚えています。橋本病は女性の患者が圧倒的に多いと言われています。少しでもみなさんの役に立ちたいと思い私の体験をシェアーさせて頂きました。人の体は不思議なもので同じ病でも症状は千差万別です。決して自己判断で治療や放置はせず、医師に相談してください。

最後までお読みいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?