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【世界もココロもグラデーションでできている】㉚ 「きもののひみつ」➄

こんにちは 八彩理絵子です。

前回「十二単」についてお話ししましたが、

今日から数回にわたり「きもののひみつ」に
ついてお話していきます。

きものは別名和服(わふく)といわれ、
日本在来の衣服のことで、
近年では日本における民族服ともされます。
洋服の対義語としても用いられます。

着物を着る習慣こそ減ってきているのかなぁ

という思いもありますが、「お宮参り」
「七五三」「成人式」「結婚式」等の
節目節目にきものを着るという体験をする方もいらっしゃいますね。

成人式
成人式
結婚式
このようなシーンに出会ったら間違いなく幸せな気分になる

きもの魅力は、
まず、四季を持つ日本の美意識が表現され、
長い歴史の中で磨かれた文様や意匠などが
奥深い和の文化を表している点です。
平面的で画一的ともいわれる様式の中に
本質の美を際立たせようとする
きものの美しさには日本の心が感じられます。

直線的でシンプルな形が、
織りの繊細さや大胆な柄、
鮮やかな色彩を引き立て、
日本の美しい季節をまとったきもの姿は、
四季の移ろいをたおやかに語ります。
そのため、きものや帯は季節を先取りした
風物詩を想わせる装いが
「粋」とされています。

洋服にもTPOによって
ふさわしい服装があるように、
和装にもその場にふさわしい
着物の種類というものがあります。

まず、きもの姿の美しさは、
TPOに応じた装いときもの、帯、小物との
調和が大切なポイントになります。
きもの、帯、帯締め、帯揚げ、履物に至るまで格があります。
礼装着、略礼装着、外出着(社交を主とした場合)等は、自分の好みだけでなく約束ごとを守り、格の統一を見て、調和のとれた装い方をすることが大切です。
街着、普段着等は自分の好みで個性を生かした装い方が出来ますが、礼装着に用いる小物等を用いると不釣り合いになります。

最も高い「正礼装」とは?

色打掛
最も高い「正礼装」

白無垢                                                                   最も高い正礼装で挙式にのみ着られます。
武家社会の婚礼の流れをくんだ、
古式ゆかしいスタイル

掛下から小物まで、すべてを白で統一した
婚礼衣装。
白は古来、「太陽の色」
とされた神聖な色で、
花嫁の清らかさや心の美しさを象徴します。
身にまとうことで心を凛と
引き立たせてくれます。
挙式の際は、角隠しまたは綿帽子をつけます。

色打掛                                                                                 白無垢と同格の正礼装です。
色どりの美しさだけでなく、
縁起ものの柄が豪華絢爛。


今日はここまでになります。                                             着物の魅力や女性の着物でも婚礼衣裳についてお話をしました。

ここまで読んでいただき
ありがとうございました。

次回も引き続き「きもののひみつ」についての
礼装についてのお話しをしたいと思います。




今日の伝統色は「黄朽葉」(きくちば)

色打掛
「黄朽葉」(きくちば)             イメージ

赤みの差した薄黄色

以前お話しの中に「禁色」(きんじき)と出てきましたが、この「禁色」とは、皇太子専用の袍(ほう)の色である黄丹(おうに)を指しています。

禁色である黄丹自体は使えなくても、
少しでも近づきたいという憧れからか、
「朽葉四十八色」とも呼ばれるその
多様なバリエーションのうちとりわけ
人気を集めたのがこの赤みの差した黄朽葉。

『枕草子』では女性の織物の色として、
『源氏物語』では若い男性の衣装として
その憧れに男女は関係なかったようです。

好きな色、
憧れの色に男女なんて全く関係ありませんね。

昭和の時代

女の子は「赤いランドセル」
男の子は「黒いランドセル」
誰が決めた事だったのでしょう?

「赤いランドセル」「黒いランドセル」に
違和感を感じながら
背負っていた人もいたんだろうな…

現在は色も種類も増えて「選べる」って
いいなぁ~と思います。

最後まで読んでくださり
ありがとうございます。

大切なお時間をありがとうございました。




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